銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ヴォーリズ建築、兎と亀のトヨサト小学校

2013年06月05日 | のほほん同志Aの日常
ある時期、新聞やテレビをにぎわせたコトバを聞くと、
その当時の記憶が鮮やかによみがえる。
そんなことがあありませんか。

私にとって、「豊郷(とよさと)小学校」はそんなコトバのひとつです。

豊郷小学校と聞いて思い出すのは、
神戸の小さな部屋に住んでいたころ。
しかも、曇天続きの真冬。

いつだっけ?と調べてびっくりしました。
平成11年…とありますから、1999年です。

昭和12年に完成した旧豊郷小学校。
当時としては珍しいコンクリート建築のこの小学校を設計したのは、
アメリカ人建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズ。
阪神間では関学や神戸女学院もヴォーリズ建築として有名ですね。

長く「東洋一の小学校」として地元の方々に愛されてきましたが、
1999年、施設の老朽化と耐震に問題ありとして、
当時の町長と議会が旧豊郷小学校の解体を決議。

反対した住民たちが町長のリコールに立ち上がり、
小さな町は大揺れに揺れたのでした。


でも紆余曲折の末、ヴォーリズさん建築の豊郷小学校、
なんとか保存されたのですね。

ヴォーリズさんの建築では、その優美な外観も特徴的ですが、
私がいつも感心するのは建物の細部。

たとえば掃除しやすいように角が丸くカーブしているなど、
使いやすさ、住みやすさを徹底的に大切にしています。

豊郷小学校も、細部に目をこらすと…

この写真のイソップ童話をモチーフにした真鍮の「兎と亀」。
写真は1階のものですが、2階、3階とあがるにつれて、
イソップ童話そのままに、兎と亀の位置が変わっていくのだそうです。

当時の子どもたちは普段、この階段を昇り降りしながら、
「兎と亀」から何を思ったのでしょうか。

さて、この週末、そんな豊郷小学校へお客様をご案内します。
細か~いところにたくさんの工夫が凝らされているヴォーリズ建築。
ガイドさんのお話をうかがいながら、ゆっくりご見学いただきます。

ご興味のある方は、ぜひ銀のステッキ・旅サロンの会員に
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