銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

天使のはしご

2015年01月14日 | Hの生きる喜び、それは
先月行った五島列島の写真が出来上がり整理をしていると
印象的な一枚が出てきました
薄命光線-天使のはしご- 
これが、五島、殉教者の象徴、そう思える写真です


あの時、日本列島は大寒波で大荒れで、五島でも雪・・・

吹き荒れる嵐の中、最終日には予定していた久賀島には
悪天の為、船が出ず、急遽行き先を変更して向かった場所は…
九州本土最西端の「大瀬崎」



あいにくの天候は変わらずでしたが、
ふと海に目をやると、神秘的な光の筋が…!





「天使のはしご」「天使の階段」などとも言われ
ヤコブが夢の中で、雲の切れ間から差す光のような梯子が
天から地上に伸び、そこを天使が上り下りしている光景を
見たとされるところから
そのように呼ばれるようになったのだとか

その時、私の頭の中は、ある有名なあのシーンが思い浮かびました
「フランダース!パトラッシュとネロのあの最終回!」

大聖堂の天井に描かれた絵から天使たちがゆっくりと舞い降りてきます
天使たちはネロとパトラッシュをそっと抱き上げ、天に昇っていきます
美しい賛美歌とともに
まばゆい光の中で天使たちに抱えられながら、ふと目を開けるネロ
パトラッシュも気づき、目を合わせ、微笑みあう・・・

一生懸命頑張っても報われない最期

それはこの五島の地で、
棄教を迫られても、厳しい拷問を受けながらも信仰を守り抜いた
「殉教者の姿」そのものと重なり合いました
いや、彼らにとったら、身体が滅びても
信仰を守り抜いたこと心は報われたのかもしれません

天使が舞い降りてきて、殉教者へそっと手を述べる
「パライソへ行きましょう」と

不思議なことに、この旅行の最後の最後
五島列島を飛び立つ空港でも
この“天使のはしご”が、雲間から伸びていました



まるで誰かを迎え入れるかのように・・・


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