銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

こんなとこで再会!? ノーザンピンテール

2016年12月11日 | のほほん同志Aの日常

「や~、こんなとこで!!!」

朝っぱらから、十年ぶりの友にバッタリであったような声を出してしまいました。

なにかというと、話せば長くて、
9月のアラスカ・デナリ国立公園に4連泊したときのこと。

日本のユースホステルさながらのロッジでは、夕食後、
ゲスト(宿泊客)どうしで、「トゥデイズ・ハイライト」を発表するのがならわしで、
そこはアメリカである以上、当然、ネイティブを前に英語で発表せねばならず、
添乗員にとってはプレッシャー以外のなにものでもない。

今年は、お客さんと私、全員でずらりと整列し、カンペをまわしながら
「今日みた動物たち」をひとことずつ英語で発表していく、という奇策で乗り切ったのでした。

そのときのカンペ、というか、その日出会った動物たちがこちら。

・ベア
・カリブー
・ムース
・ドールシープ
・グランドスクイレル(地リス)
・ターミガン(ライチョウ)
・サンドヒルクレーン(カナダヅル)
・スワン
・ボールドイーグル
・ノーザンピンテール(日本名分からんけど、カモの一種??)

以上!

てな感じでごまかしたのですが、今日、その日の一場面を懐かしく思い出したのです。


ところ変わって、3ヶ月後の宝塚、12月の土曜日の朝。

早起きしたので、朝のジョギングがてら、近所の武庫川の河川敷に降りてみました。
(いつも通勤で通っているあたりですが、休日の朝ともなると、気分が違います!)

冬鳥もいるかな~と、何気なく、
アラスカで買い求めた簡単な図録「アラスカの野鳥」を持っていったのです。
アラスカの野鳥は武庫川にはいないわな、と思いながら。




朝の川面には、いるいる、いっぱいのカモたち。



どれどれ…と、一応、図録を広げてみたら

あれ?あの子



ひょっとして…と図録と見比べてみました。




やっぱり! ノーザンピンテールです。

仲良く首を突っ込んで…



ひょっこり、ぷはー




立ち止って双眼鏡で見いると気配を察するのか、コガモは「ひゃーっ」て感じで逃げていくのに
ノーザンピンテールは、実に堂々として頼もしい。

家に帰ってから、今度は日本の野鳥図鑑で調べてみました。

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オナガガモ(Northern Pintail)

オスでは尾羽の中央羽2枚が長く、Pintailの英名はこの尾から名付けられています。

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸の北部ツンドラ地帯で繁殖し、冬にはそれぞれが温帯域へ渡ります。
日本では冬鳥で、本州以南は冬期に見られ、北海道では春秋の渡り時期に通過します。

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やっぱり!!
アラスカはまさに、北アメリカ大陸の北部ツンドラ地帯ですから。

さらに読むと

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繁殖地は広々とした極地に近いツンドラ地帯のため、越冬地の開けた広い場所を選んでいます。

また、繁殖地では人と接する機会がほとんどないため、
越冬地で人がいじめなかったり、餌を与えるなどすると人を怖がらずに近寄ってきます。

マガモなど繁殖地でも人と接する機会の多いカモは、越冬地へ来ても人を避ける傾向がみられ、
人とカモの長い付き合いの結果だと思われます。

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へー。へー。

なんというか、実に。

世界はつぶさに見つめると、おもしろい。


何より、この子たちと私たちはもしかしたら、
あのときアラスカで同じ時間を過ごしたのかもしれない。

うんうん、きっとそう。

ではまた来年、アラスカで。

と、さよならしてきました。

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