銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

贅沢したいわけじゃないんです

2018年03月01日 | Hの生きる喜び、それは

最近車いすの方のご旅行の手配依頼が増えてきました
日帰り旅行であれば、「ラヒホツアー」という介護タクシーを利用した
ツアーがありますが、依頼で多いのが宿泊旅行です

ラヒホツアーの宿泊バージョンのご案内はないので、
個人旅行で行っていただくほかありません

これが、なかなか難しい

「車いすで泊まれる宿」これが絶対条件

つまり
1、車いすで泊まれる部屋=段差なし、バリアフリー
2、車いすで利用できるお手洗い=手すり付きや車いすと介助の方が入れる十分な広さなど
3、車いすで移動できる館内

この3点が全てそろった旅館、ホテルはありそうでなかなか「ない」のが現状
あっても1部屋だけ、とかなので空いていないことも多く競争率が高いのです

さらに、いつも「?」と思うのが
バリアフリールームやユニバーサルルームと名の付くお部屋は、
なぜかたいてい「その旅館・ホテルでグレードの高いお部屋=料金が高い」ことが多く

露天風呂付き特別室、とか、スイートルームとか、
そんなお部屋が多いのです

だから、料金も他とケタ違いに高い

贅沢したいわけじゃないんです
ただ、車いすで不便なく泊まりたいだけ

せっかく見つかっても、あえなく断念ということが多くいつも残念に思います

車いすの方は、決してひとりでは泊まりません
わざわざヘルパーさんや介助者を「雇って」こられる場合は、
ふたり分の宿泊料金をひとりで負担されることも多いのです

だから贅沢したいわけじゃないんです
バリアフリールームの希少価値を高めてほしいわけじゃないんです

あと、車いすの方が宿泊旅行に求めることで一番よく聞くのが

「温泉に入りたい」です

車いすの方が温泉に入るには、入浴介助が最低2名(身体の状態によります)
大浴場では他の人の目が気になりますので、バリアフリーの貸切風呂

欲を言えば、リフト付き(リフト浴ができると、本人も介助者もとても楽)

ここまでくると、これだけの設備を整えた施設はほぼ皆無

でもこれが難しいからこそ、ますます「温泉へ入りたい」
という気持ちが強くなるのかもしれません

行き先が限られてくるので、「○○へ行きたい」と言える状況はまだまだ・・・

全てを求め出すとキリがないので、ハード面が不可の場合は
ソフト面(人の手)で補っていくしかありません

そんなこんなで、何とか希望に叶う宿が見つかり、
今週、来週、そして来月と3組(車いすの方を含む)の方々が
大阪(ホテル)、伊勢(温泉)、鳥羽(温泉)と宿泊の旅行に出かけられます

出かけるからには、外の新鮮な空気を思い切り吸ってリフレッシュ!
たっぷり贅沢!?!?してきてくださいね

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さて、春のオススメ旅をご紹介します!
◆宿泊旅行

№5552 春の奥能登・ランプの宿と「のと里山里海号」3/28(水)〜29(木)

№5549 真穴の座敷雛と、豊後水道の旨いもん 4/1(日)〜3日(火)

ぜひ、ご一緒ください。
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バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin.st.com

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