「何せウラシマなもんで…今日はよろしく」
海外添乗明けで久々に出勤した朝は、周囲にこう宣言しておきます。
8日も10日も留守にしていると、直近の動きを把握しておらず、
「だから今日は使い物になりませんえ。」と、さりげなくアピール。
何事にものんびりした外国ペースが身についているので、
日本のめまぐるしいテンポにはついていけませんよ、
今日はリハビリ出勤なんで、そのつもりでひとつよろしく!
…との意ですが、そうは言いつつも、実際には事務所にいると、
それなりにそのペースになり、半日とせず社会復帰できるものです。
けれども、今回はほんとうに浦島太郎です。
バルト三国に出発したのが7月1日の朝。
前触れは、現地時間にて7月5日の午後、新潟の友人からメールで入りました。
「洪水大丈夫ですか?」
つづいて別の新潟の友人からも、「水害だいじょうぶ? ところで7月の闘牛は来れる?」
海外にいるとは知らず、送ってくれたのでしょう。
どうやら関西で水害が発生している?
間をおかず、事務所スタッフからも大雨情報のメール。
ネットで確認して、びっくりしました。
お客様にもご家族からの連絡が入り始めたようです。
現地のテレビでも状況がかいまみえ、ツアーの後半はそのニュースでもちきりでした。
京都のご自宅付近が避難区域に。
6日はJRも阪急までも止まっている。
ご自宅に電話したら、ふだんは温厚なご主人が「こっちはたいへんなんや!」と。
帰国は8日の朝の予定。
なのに、7日になってもまだ雨で、関空からのJR特急は運行停止。
無事、帰れるんだろうか…?
少し心配をしたのは事実ですが、バルトの時間のほうに集中しました。
自然のことですから、なるようにしかならない。
今はネットでいくらでも情報が集められますが、
最新かつもっとも大切で確実なことは、現場に行かないとわかりません。
そうして帰国した8日の朝。
雨はやみ、リムジンバスも姫路方面への一部を除いて、またJRも大部分は復旧していました。
あわてて買い込んだ朝刊の一面は、町ごと浸水して屋根ばかりになった倉敷の写真。
その記事を読みながら、バスで神戸へ向かう途中、
港が、見たこともない色になっていました。
楠の幹も、真っ黒にぬれていました。
帰宅したら、長雨で疲れたのか、犬がひとまわり小さく、お婆さんになっていました。
ということで、今回は本当に、本当に、ウラシマ太郎です。
(明日からなんて、とても働けません!)
バルト三国の報告は、また後日!
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