山形県・月山のロープウェイ山頂駅でのこと。
「みなさんどちらからですか?」
声がかかりました。
山歩きを終え、山頂駅で寛がれるグループの方からです。
山でのマナー、毎度の挨拶です。
「あ、兵庫からです」と、答えるお客様。
すかさず、
「あっ。それは大変でしたでしょう。大丈夫でしたか?」
お客様は、苦笑いしながら、少し恥ずかしそうに、
「ありがとうございます。私の周辺は大丈夫でした、、、
大変なとこもある中で、こうして私は遊びに出てきてます」
すかさず、
「何を、何を、それは私たちも同じです。
でも、それと、これは、切り離していいのでは」
ーいまを楽んでもいいじゃないですかー
こちらの、なんとなく気まずさをフォローしての言葉と思っていました。
でも。
「みなさんは、どちらからですか?」
と、お客様の返しの問いかけに、ビール片手に
「あ、私たちは福島からですよ」
ー今を生きてもいいじゃないですかー
都合いいですか、私にはこう聞こえたのです。
そうして、
「お先に!良い旅を!」
互いに声掛け合い、別れました。
テレビをつければ、あまりに過酷な現場に
誰もが嗚咽強いられる、現状は周知のとおり。
災害にはいつも、不条理を思います。
そして、その最中、
娯楽を目的とするサービス業を営む者としての葛藤。
でも、やっぱり。
一貫して、
私たちは、夢を届けることが生業。
これを続けることが、もしや明日、誰かの笑顔に繋がるのかも。
それを信じて、
明日も明後日も、その次の日も、、、売ることにします。
夢ある旅を。
ただただ、一刻も早い復旧を、
そして、それに取り組まれる方々に敬意のみ。
ニッコウキスゲが咲き誇っていました。
一日花は、今を生きます。
花言葉は、日々新たに。
その日を、心から願います。
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