銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

銀のステッキはいつもどおり原稿入校日を迎えます。

2020年02月29日 | 見かけだおしNのつぶやき

ご心配、励まし、誠にありがとうございます。

入院先の病院からも「大丈夫?」、歌劇のお客様からも「頑張ってください」

正直、うちなんかに、、、が本音です。

世の中では、今、大変な思いの方がたくさんあるからです。

でも素直に、星の一粒を思い出していただき、

投げていただいたちょっとした言葉が、どれほど嬉しかったことか。

ありがとうございます。

なんのことかとかといいますと、もちろんコロナなのですが。

 

でも、今のところ大丈夫ですって、これもマインドのことですが。

だって、インド帰りですから、当分強いです。

インドは、今も昔も色々考えさせられる要素が有り余る国です。

「世界的IT国家で、理数知識の恐ろしくたけた国なのに、、、なんで?」

インド初訪問の皆さんが一様に仰いました。

とにかく精一杯生きてる人の、なんと多いことか。

精一杯と書くと、なんでしょう、聞こえがいいのですが、

ちょっと違うんですよね。

人は、ちょっとやそこいらでは死なない。

そして、この世に産まれ落ちた限り死んではいけない宿命の下、

貪欲なまでに生に執着するもんなんだということを目の当たりにするのです。

しかも、何気に歩いていて、ゴロゴロと思い知らされるのです。

ググっと胸に迫るものがあっても、いっときの息抜きさえ与えてくれず、

次々と押し寄せてくるのです。次々と。ゴロゴロと。

人はそれぞれの環境の中で生きていて、その環境下で作られていると思います。

例えば、日本にいれば「成り上がり」という言葉が成り立ちます。

でも、インドでは、生まれ落ちたその場所が全てで、

もはや運命さえも一瞬で決められているように思えるのです。

50年も前に終わったというカースト制度の残像は、

あまりに強烈な存在感を今に放っていました。

貧しい人だらけでした。

私が、初めて訪ねた20数年前となんら変わりがありませんでした。

文字にすることさえはばかられる、痛々しい人間が、生きていました。

確かに人間です。

唯一の手で、私の手を取り、頼みもしないのに、

車が激しく往来する道路を横断させてくれ、そして、

ニッコリ笑って、唯一の手をふたたび差し出しました。

施しの要求です。

別にきれいにまとめるつもりは毛頭なく、そもそもまとめられないですし。

 

ただ、私はインド帰りです。

人は、本来強い生き物だと改めて教えてくれる旅でした。

 

日常を冷静に、ただ当たり前に過ごすだけです。

それさえ、とても難しくなってきましたが、

ある意味、キツメの香辛料、インドでの日々のおかげで、

俯瞰力がアップしたようです。

 

今は、一刻も早く平穏が戻ることを祈るばかりです。

銀のステッキ弥生便りは予定通り、発送します。

ご心配、ご不安も多い中でしょうが、せめて旅便りをご覧いただき、

気持ちだけは空を飛んで、夢想の旅を楽しんでください。

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