最終日の空港で。
アンケートをお渡ししたところ、
その設問にあった「いちばん印象に残った風景はどれですか?」に、
お客さまがこう仰いました。
「いちばんって、困ったわ、ぜんぶなんだけど」
それを聞いて、ほぅっ・・・と安堵のため息。
よかった、よかった。
鶴居村のタンチョウ・サンクチュアリ。
冬場はここで給餌がおこなわれています。
鳥インフルエンザが猛威をふるう今年は、あまり群れが集まってしまわないよう
餌の量を減らしているとのことで、タンチョウの姿もちょっと少な目。
翌日は、阿寒湖でワカサギ釣り。
テントの中で、凍った湖面に穴をあけて、ワカサギを狙います。
釣果は・・・訊かないでください。
何度かレクチャーに来てくれたスタッフさんは、ほいほい釣れるのに、
自力で垂らした釣り竿には、4人がかりで一匹も捕れず。
でも、他人様の捕ってくれたワカサギを、ほくほく天ぷらにしていただきました。
揚げたてで美味しい!
雄阿寒岳のふもとのドライブウェーを超えて。。。
摩周湖へ。
以前きたときは「まっしろ湖」だったというお客様はしみじみ、「こんなとこだったんだぁ」と。
そして最終日は、流氷を求めて紋別でガリンコ号に乗船です。
ガリガリ、ガリガリ、と氷を削りながら進むガリンコ号のうえで、
となりのお客さまがぽつり、ひとこと。
「旅行って、体験やね」
オホーツクの海に流れ着いた流氷のうえを、削りながら進んでいく体験。
厳寒期の道東の海に、足を運んでこそ味わえる体験です。
途中、屈斜路湖で出会ったハクチョウたち。
熱心に見ていたお客様がぽつり、「北海道って、いいところやね」
2年おきぐらいにご案内を重ねてきた、タンチョウとワカサギ釣りと流氷ガリンコ号。
ぽつりぽつり皆さんがもらしたひとことが、私にとっては「体験」でした。
最後は、海の幸の炙り焼きで。
北海道、ごちそう様。
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