2017年1月1日長峰山からの写真
ある森の粗末な小屋に貧しい夫婦が住んでいました。2人は庭と森の収穫で暮らしていましたが、そこへ金の鶏冠を
戴いた金鶏が訪れ「望みを何でもかなえてやろう。ただし望みが尽きたときお前達を餌にする」と言うと、夫婦は早速贅沢
なご馳走に服、家や乗物をねだりました。しかし次第にご馳走に飽き、着替えるのも面倒になっていく彼らを金鶏は嬉しそうに眺めていました。
あ る日夫婦は迷子の猫に食事を与え自分達のベッドに寝かせると子猫は幸せそうに眠りました。夫婦は金鶏に「私達は庭と森の収穫、寒さに凍えない服と家で十分 です。その代わり今年中に生き物すべてが豊かになるようにして下さい。その後なら喜んで餌になります」と申し出ると金鶏の黄金の鶏冠は真っ青になりまし た。
金鶏の健闘を願い、今年末を楽しみにしつつ、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
2017年 元旦