大昔、神様が十二支を決めるおふれを動物達に出した
ときのこと。
早足自慢の猪は、自信満々一直線に猪突猛進し、一番
乗りしました。神様はにっこり笑って「やはりお前が
一番か。さすがだな。しかし少々早すぎる。私はもう
少しゆったりした世の中を創りたいのだよ。足の速い者
は遅い者に合わせることもできるだろう。お前が最後
なら誰もはぐれることもなく、私も安心なのだが・・」
と言いました。
猪は大層感服し、喜んで犬の後に進むことにしました。
しかし、そこは早足自慢の猪のこと、ついつい勢い余っ
ては、年がら年中犬の尻尾に鼻先をぶつけ、とうとう鼻
がつぶれてしまいました。
猪の鼻の形は優しさの証だったのです。
心優しき人達に、幸多き一年となりますことを祈りつつ
今年もよろしくお願い申し上げます。
2007年元旦
今年もあとわずかになりました。
一年をとおして感じたのは人々が内に込めた不満や不安の怖さです。
インターネットという匿名の世界の中で、無節操な発言をすることや
確かな見識もなく安易に「評価」して悦に入る風潮がはびこる社会は、それらを助長している側にも責任はあるのですが、成熟した大人の社会ではなく、陰口や噂話に興じる井戸端社会です。
「文は人なり」といいますが、そうした発言を繰り返す人たちは、自分や社会に対する不満や不安を別の対象にぶつけているようで、時々気の毒になることもあります。
思ったことを直接伝える「勇気」も一朝一夕には育ちません。些細なことから始めれば、「大きな勇気」を持つことができ、陰口が恥ずかしく思えてくるでしょう。
インターネットは人と人を温かくつなぎ、成熟した社会を作る道具であって欲しいものです。
それでは良いお年を
クリスマスイブを飾るメニュー
スモークトラウトサラダ仕立て
カボチャのポタージュ
いろいろお肉のミルフィーユ
ブッシュ・ド・ノエル
おすすめ映画は古いフランス映画「シベールの日曜日」
昨日は冬至でした。
冬至の日にはいろいろ言い伝えがあるのですが、それもこれもこれから寒い冬を乗り切るための知恵なのでしょう。
我が家では、カボチャを食べると風邪をひかないという言い伝えからお昼はカボチャのスープ、また、こんにゃくは身体の砂を払うというので、夜はおでん、そしてゆず湯に入りました。