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久しぶりに中国のキリスト教会に出席する機会を得た。ハルピン道里区の建国公園前にある大きな新しい教会(2005年末献堂)である。午後1時からの集会であったが、広い会堂が会衆で埋まっていた。名前の伯特利はべテル(Bethel, 神の家)からきている。

出席者はやはり全般的に高齢者が多かったけれども、私の学生や同僚の年齢の人、あるいはもっと若い出席者の姿も見えた。席に案内されたとき、前の壇上に男女の若者7人がバンドの演奏に合わせてロック風の歌を歌っていた。しかし、内容は賛美歌で、ひとつの曲が何回か繰り返されて次の曲に移り、結局かなりの時間を割いていた。若者が元気な歌唱力と動作、会衆への語りかけで雰囲気を盛り上げていた。

その後聖歌隊(40人強)が登壇し、女性の牧師が説教壇に立った。しっかりした説教はこ一時間続いた。会衆は説教に対して「アーメン」と呼応することがあったが、説教が佳境にさしかかるとそれもあまり聞かれなくなった。途中皆が起立して隣の人と一斉に軽く挨拶(会釈)を交わすことが2度あった。

説教の中で天国は努力しない人は入れない、兄弟姉妹!日々努力して国に奉仕しましょう、と語りかける場面があった。しかし、全般的にはキリスト教徒として社会で生活できるよう徳を高めるように説き諭す内容であった。べテルという名から連想されるのであるが、旧約志向なのかもしれないと感じた。エホバという神名がイエス・キリストの名とともに賛美歌に説教に頻出していた。

集会が終わったときに、今日初めて出席した人は起立してください、と呼びかけ皆で歌を歌って歓迎していた。・・集会後すぐ20人ほどの人が部屋を掃除して次の会に備えていた。

帰り、教会の人に聞いたところ、日曜日一日に合計2千人が出席するということであった。以前近くの病院待合室で伝道していたことについて聞くと、会員が街で伝道することは政府も容認していて会員伝道はもう10年以上になると言う。

中国の教会に出て思うことは、ここに出た人は末日聖徒の賛美歌が大人しくて大変もの足りなく感じるのではないかということと、説教の水準と迫力の面でも見劣りするのではないか、ということである。

参考 本ブログ 2010/4/19 中国における新しい自伝活動に驚く(伯特里教会の写真も)


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