この問題に先行するものに、自殺をどう見るかということがある。西洋ではキリスト教が自殺を罪と見做してきた。その考えは、神(主)が与えた命を、それを預かる立場にある人(僕)が断つのは許されないというものである。東洋でも、仏教が「不殺生戒」を根本的な道徳戒律の一つとしているように、自殺を許されないものと見てきた。
自殺はフランスの社会学者エミール・デュルケムによれば三つの種類に分けられる。
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新型コロナウィルスの猛威は1年以上経過しても、静まる気配がない。疫病の宗教に与える影響を、英国の神学者と米国の大学生の評論から読んでみた。
英国の神学者で、モルモニズムについても研究しているダグラス・J・デイビスは、次のように書いている。1347-50年ヨーロッパを襲ったペストは、2,500万人を死に至らせ、後に労働者の地位を引き上げることになり、中世の社会に変化をもたらした。宗教に . . . 本文を読む
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[Eran Shalev]
イスラエルのハイファ大学でアメリカの歴史・文化を研究するエラン・シャーレヴは、約1世紀にわたって合衆国成立の時代(独立戦争~共和制国家成立)に出回った、疑似聖書文書の一つとしてモルモン書が登場した、と指摘する。以下、シャーレヴの記事を簡単に紹介したい。
疑似聖書的物語りは、アメリカ人が自分たちの歴史が聖書の歴代誌(年代記、歴史記録)に組み込まれ . . . 本文を読む
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