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  [岡本亮輔北海道大学(院)准教授、1979生まれ] 北海道大学准教授岡本亮輔が、「中央公論」1月号で「広がりを見せる『信仰なき宗教』」という文を載せている。 それによると、欧米で「教会離れ」が進んでいて、英仏では毎週教会に行く人は一割に満たず、その多くは高齢者である。教会での結婚、聖職者、洗礼を受ける者の数が軒並み激減して、西欧のキリスト教は危機的な状況にある。 米国 . . . 本文を読む

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 [クロード・トレモンタン] この本は決して読みやすい本ではないが、今まで得たことのない視点を得ることができた。著者は1925年生まれのフランスの哲学者(教授、故人)であって、聖書の釈義学者や神学者に新しい見方をもたらそうとしたわけではない。しかし、納得できる、深く新鮮な分析と指摘に富んだ書物である。 哲学的な術語と論旨の展開に戸惑いながらも、同時にユダヤ・キリスト教的視点が優先され . . . 本文を読む

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[OUPのモットー:Dominus illuminatio mea. 詩27篇、「主はわが光」] 昨2018年「モルモニズムの創設に関わる文書」という書籍が、オックスフォード大学から出版されていた。(入手した時の所感)。執筆者のほぼ全員が末日聖徒であるが、研究者として客観的な視点からそれぞれのテーマについて詳細に論じている。この大学から出版されたということは、この宗教が社会で研究の対象として . . . 本文を読む

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    新約聖書の初めの方にバプテスマと言う語が登場する。(マタイ3章、マルコ1章など)。この語は全身水に沈めるのか、そうでないのか論争がたたかわされた。それで全身水に沈めるのが正しいと考えるグループは、「洗礼」という翻訳を嫌って「浸礼」または「バプテスマ」と訳すことを求める。  口語訳は「バプテスマ」と音訳し、新共同訳は「洗礼(バプテスマとルビ)」、新改訳は「バプ . . . 本文を読む

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    福音書を読む度に、7年前に取り上げた山形孝夫と同様、私も「本当に?!」という思いがするのをおさえることができないでいた。現代の感覚からすれば、あまりに非現実的に思えるからである。この度、上村静が山形とは異なる視点から、ある意味、山形を越えて明快に説明しているのを読んだ。(上村 静「宗教の倒錯」)。   治癒行為を含む奇跡物語りは、元来ユダヤ人の間に民間説話 . . . 本文を読む

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