Ragged_Kingdom_Horse

シルク・キャロット・東京TC・ロードで長年一口馬主をしています。
いつかは理想の活躍馬に巡り会える事を夢見て。。。

汚れっちまった悲しみに - 中原中也の詩 から☆

2015年07月14日 | 音楽
学生時代コーラス部に入っていたのですが、その中でも男性合唱曲のこの曲が
好きでした。 中原中也の世界観も掘り下げ結構ハマりましたね。
まあ根が文系じゃないので薄っぺら~い世界観ですが(笑)

当時男性合唱団と言えば、関西なら関学のグリークラブ、東京なら慶應義塾
ワグネルソサィエティがエリートでしたでしょうか。
渉外って役職上、多くの他校の演奏会を関東まで聴きに遥々行っていましたよ。

自分の時間を犠牲にまでしてそこまで趣味であるコーラスに青春をささげるのか?
疑問でいっぱいの暗い(全く普通の青春は謳歌していない)学生時代でした。

これを聴くと懐かしい当時の楽しくも苦しく、これで良いのかといろいろ
自己問答した思い出が過ぎります。
自分の場合は全ての思い出には痛みが伴わないと楽しめてない感じですが(笑)


下のはイントロだけですが・・・

明治時代のある意味『PUNKな詩人』? 中原中也さんの詩は素敵ですね

汚れっちまった悲しみに - 多田武彦 - 男声合唱組曲 中原中也の詩 から



汚れっちまった悲しみに

中原中也 『山羊の歌』より

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘かわごろも *1
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
懈怠けだい *2のうちに死を夢ゆめむ *3

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気おじけづき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

*1 革裘かわごろも:皮衣。毛皮で作った防寒用の衣。
*2 懈怠けだい:なまけ、おこたること。怠慢。
*3 夢ゆめむ 「夢見る」に同じ。


『明治のPUNK な詩人』中原中也
イケメン・・・

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2 コメント

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中原中也♪ (むーたん)
2015-07-14 20:38:28
ぼんちゃんさん、こんばんは☆

へ~え、コーラス部だったんですね♪

ピアノやってたし、父上はJAZZをやっておられたので、ちょっぴりイメージが違いますが、ぼんちゃんさんの引き出しって、めっちゃ多いですね!!

中原中也って、むーたんの地元出身です。
中原中也記念館もあるし、中原中也賞も制定されてます。
コーラスで聴くの初めてですが、よく朗読会が開かれています。

根強いファンは多いみたいですね♪
ただ、東日本大震災以降、同じ地元出身の金子みすずにちょっぴり人気押され気味のような感じです。

むーたんはどちらも大好きですけどネ!
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むーたんさんへ (ぼんちゃん)
2015-07-14 23:26:17
むーたんさん、こんばんは☆
はい、大学時代はコーラス部所属でした。
体育会系文化部でかなりの時間や労力をクラブに捧げました。

私のイメージと違いますかね? 音楽関連ですから一緒かと。
あ、JAZZピアノ習っていたのは私で父じゃないですよ。
父親もピアノは弾いてましたがクラシックやポピュラー音楽です。
カーメンキャバレロの真似したりしてましたね。

中原中也はむーたんさんの地元出身でしたか!
金子みすずさんもなんですね。
むーたんさんの地元ってなんだか有名人や名産が多いのでしょうか? 素敵ですね。

この曲はコーラスで聴いて初めて知りましたが、心に響きました。
中原中也さんはなんとなくPUNKにも通じる純粋な心と世渡り下手な感じが好みですね。
どこか自分を遠くから見つめているような俯瞰描写が素敵です。

他では草野心平の詩からとかも懐かしいなあ。
桜散るとか富士山とか・・こちらは東北の雄大な自然描写ですね。
あー久々にコーラス曲いっぱい聴きたくなって来ましたよ♪
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