はあ〜また今週もメゲずに引退馬の記事を綴っていきます。
古馬になってからの活躍を期待していたマメンチサウルス似のマッサビエル。
出資馬でも相当好みで愛着のあったマッサンことマッサビエル。。。。
突然の引退となってしまいました
もう週末は何も手につかず・・・ため息の連続
長年の涙の出ない病気なので、思い切り泣くことさえ出来ません
突然の別れだけにこれは本当に辛いです
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9/15 引退
「トモの状態の悪さは頸椎の傷みから来ている可能性もあるやもとの認識のもと、
首からトモにいたるラインを中心にケアを施してきました。ここ最近は決して状態は
いいとは言えない状況で推移していたものの、ただ単に休ませているだけでは競馬へ
の復帰の道を模索できないという考えもあり、
この中間にはごく軽めの試し乗りを
行いました。すると楽をさせている時には見せなかった前脚の躓きが確認されました。
この症状から推察するに頸椎の傷みから来る腰撓(ようい)という疾患と判断でき、
これまでの症例からもこういったケースでの予後は悪く、残念ではありますが回復を
望むのは極めて難しいと言わざるを得ません。出資されている会員の皆様の期待に
応えたくここまで可能な限りのケアを行ってきましたが、再び競馬場に送り出すこと
を諦めざるを得ない状況になってしまったこと、大変申し訳なく感じています」
(空港担当者)
「前走後は天栄で様子を見てもらっていました。トモを中心に疲れをしっかり取って
から復帰を目指すことができればと考えていたのですが、天栄での様子もあまり芳しく
ないということで北海道に移して治療ならびに経過を観察していくことになっていま
した。私も様子を確認していましたが、その後の経過もあまり芳しくないようでした。
力のある馬ですから時間がかかったとしても何とか戻ってきてほしいと思っていたの
ですが…。良い時と比べると前走はまったく良い走りができていなかったので、今
思うとその時に内面で苦しい部分が出てきていたのかもしれません。3歳春は大事に
使わせていただいて、秋は菊花賞へ挑戦させていただきました。結果は最良のものと
はならなかったのですが、皆様のご理解とご声援があったからこそできたことだった
と思いますし、古馬になってまた大きな舞台へ連れていけるように厩舎一丸となって
やっていきたいと考えていただけに、このようなことになり非常に残念であり、
そして皆様の期待に応えることができなく大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」
(小笠師)
前走後はNF天栄、ならびにNF空港で時間をかけて状態の改善に努めて来ましたが、
治療を施しても思ったほど良化が見て取れない状況でした。それでも競馬を考えていく
上では調整を進めて行く必要があり、またここ最近の運動で状態に変化がないことから
も動かしつつの反応を確認するためにごく軽めの乗り運動を取り入れたところ、これ
までになかった前肢にも歩様の悪さを見せてしまいました。ここまで時間をいただい
ていただけに申し訳なく、非常に心苦しい限りですが、これまでの経過や現状を踏ま
えて小笠倫弘調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を
抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の
方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
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菊花賞挑戦後本来の動きが戻ってこず、なんとか立て直して出走した
名古屋城Sではうわずったバラバラの走りで心配していたマッサビエル。
いつもなら長い首を上手に使って走っていましたが、この時は力が上へ上へ
逃げる感じで、苦しくもがくような走りだったんですよね。。。
天栄で幾ら立て直しても良くなってこず、この頃の調教動画を見ても
更にバラバラになった走りをしており、何処かの身体の痛みから来る
のだろうと思っていました。
何度も獣医には診せてもらっていたようですが原因が特定できず。
北海道へ戻って一から作り直してだましだまし調教を続けていましたが、
とうとう軽く乗るだけでも前脚を躓くと言う危機的状況に
復帰は困難と判断されました。
私はトモ脚の屈腱炎かなあと思っていたのですが、
その痛みが
『頸椎の傷みから来る腰撓(ようい)』
って事で、首を痛めた事が原因・・・と言うことです。
もともと 別名を 『マメンチサウルス』って草食恐竜の名前で呼んでいたぐらい
首が長い馬でしたが、そこにクラシックを目指していく中の厳しい戦いの中で
過度に無理がかかってしまったのかもしれませんね。
一応ネットで調べた 『腰撓 』関連記事です
ウォブラー症候群とは
「ウォブラー症候群」とは、
いわゆる「腰フラ」や「腰痿(ようい)」と
呼ばれる後躯の運動失調を主症状とする病態のことです。生後12~24ヶ月
齢の牡の若馬に多く発症し、その発症率は1.3~2.0%であることが知られていること
から、国内での発症も年間100頭近くに昇ることが推測されます。
本疾患の原因は、急激な成長によって生じた頸椎の配列の不整、頚椎関節部の
肥厚や骨棘、離断骨片などによる狭窄であり、脊髄が圧迫されることで生じる
神経の損傷です。生前診断は、臨床症状と頸椎のレントゲン検査による脊柱管
の狭窄を確認することになりますが、狭窄は上下方向からとは限らず、狭窄部位を
特定するのは容易ではありません。発症馬の予後は悪いことが知られ、病状の進行
により安楽死処分されるケースが多い疾患です。しかし、一方で跛行が軽度な場合
には、温存療法により約30%の馬がレースに出走したとの報告もあり、予後判断
に苦慮することも多く、更なる客観的な生前診断法の開発が望まれています。』
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これはまだデビュー前の若駒にみられ、成長と共に起こる病気とされて
いますが、マッサビエルの場合は成長で起こったと言うよりレースとか
での外因で発症したのではないかと推測されます。
うーん、重くなると予後不良って文字もありますね。
マッサビエルの場合は調教をしなければ大丈夫そうなので、これ以上
悪化しない事を祈るばかりです。
これまでのマッサビエルの思い出のレースを振り返ってみます。

2014.12.27 2歳新馬戦 中山 芝2000m
致命的な不利を受け、前の馬に乗り上げそうになるぐらい躓きながらも
新馬勝ち。 大器の予感の片鱗を感じさせた新馬戦。

2015.4.25 新緑賞 東京 芝2300m
33.5秒の上がりで私好みのフォームで駆け抜け、マッサビエル中毒
一歩手前になった彼のベストレース


2015.6.21 芦ノ湖特別 東京 芝2400m
古馬に混じってもひけを取らず連勝で本格化の兆しを感じた一戦。

2015.10.25 菊花賞
既にパドックの馬体に疑問を感じた時。
早め大外ぶん回しで、一瞬は見せ場を作った菊花賞だったけど、
その時外から強襲するマッサビエルを撮った(もう一頭のキャロット馬と
間違えたそうですが)インスタグラムに写っていた彼の写真は、上半身が
地に着きそうなぐらいにフォームが崩れていました
神戸新聞杯に続き、2戦目にして最後となった彼のレース観戦でした。
まだまだ幼い完成度の低い馬体で無理し過ぎたね。。。
またしてもお気に入りのお馬さんが、志し半ばで怪我して引退となって
しまいました。
出て欲しくないクラシックに出て潰されたお馬さんはこれで何頭目でしょう。
2頭出しのもう一頭、ブライトエンブレムも同じく菊花賞後屈腱炎で
今は長いリハビリ生活に入っています。
言っても仕方のないことばかりですが、なんともやりきれない気分です。
素質のある馬が、その馬のローテで馬の完成度に合わせて徐々に一歩ずつ
上を目指すことが可能ならば、どれだけの馬が途中で潰れずに済んだことか
・・・・と思わずにいられません。
こんな病気でほり出されて、マッサビエルの今後が気になります。
なんとか生きていける場を与えてもらえますように!
これで永遠のゼロ厩舎
104頭目 の引退。
今年に入って
18頭目 の引退馬となり、
年間引退数が過去最高記録更新 となりました。