2019年9月のケアンズ5日目。
ぬかるにカフェでの朝ごはん
の後は、ケアンズの南西に広
がるテーブルランドと呼ばれ
る高原地帯、アサ―トンテー
ブルランドへ出かけました。
前日のキュランダはケアンズ
から北西に位置し、テーブル
ランドの北限に近い場所でし
たが、高原の南の奥深くへ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0034.gif)
徐々に高度が上昇していきド
ライブにはもってこいな眺め
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/9b/cb540de1e524ec429c474af20863bb8e.jpg)
1時間半ほどで到着したのは
高原の中心部に位置するダン
バラ国立公園。世界自然遺産
クイーンズランド湿潤熱帯地
域でもあり、ここにあるのが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/bc/3113b9ba6541a425b1bebb2280c022f1.jpg)
カテドラルフィグツリー🌳
直訳で大聖堂イチジクの木
クルマを停め、高原らしい平
坦な遊歩道を歩いて行くと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/1b/e452dc87df8ef87aa557bdac7fad8c85.jpg)
忽然と姿を現す見たこともな
い巨木。というよりも立ち尽
くす緑の小宇宙のような樹
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/54/4a5a0ecf0297958a5c4eb7bf968f06e1.jpg)
樹齢500年、高さ50m近い、
大聖堂という名に相応しい荘
厳さ。鳥肌が立つような神々
しさ。言い得て妙なる命名
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
イチジクは恐竜が闊歩してい
た、今から1億4,000万年~7,
000万年前の白亜紀にはほぼ
今の形になった言われる植物
イチジクが着生植物として他
の木に寄生し、いずれは巻き
付いた宿主植物を絞め殺して
いくため、絞め殺しのイチジ
ク(Strangler Fig)と呼ばれて
いるとは初めて知りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f7/329860492b6a6aa0416b7f0f94925d3b.jpg)
その種はゴマ粒ほどの大きさ
で、鳥やコウモリのフンで運
ばれ、森の中の樹上で発芽。
成長とともに気根と呼ばれる
根を下に伸ばし、地面に到達
すれば根は幹となり、無数の
幹に支えられたイチジクは宿
主が枯れた後も生き延びる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e3/bc798fd14c5deb689ac84d2ddd88f59d.jpg)
枝は枝で陽を求めて上へ上へ
と伸び、このイチジクの樹冠
はオリンピックプール2つ分
の大きさで、葉の重さは1ト
ンにも達するとみられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/5f/e7c3328d8d91b1e64bad0caf90e23428.jpg)
乾季にはその葉がすべて落ち
大地の糧となるもののすぐに
新しい葉が生えてくるそう。
その枝も幹も今や別の寄生植
物の宿となり、その数10種類
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/be/3808996b9f56cf2ab6043ec0ae44bb1a.jpg)
くまなく何かが取り付いて、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/db/ca63b657031a6848d496364a9dcbd8e0.jpg)
独特の景観を生んでいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/fc/fbbd82684298ab0ebfd0a8d856316166.jpg)
植物だけでなく、無数の小動
物や虫もここを棲み処
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/house_red.gif)
事処として暮らしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/83/c23720e293d67ac72abe20759cb3fffb.jpg)
ニオイネズミカンガルー。ネ
ズミ似の原始的なカンガルー
ベニビタイヒメアオバト
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/34/babe5eb5e789ee7f42e23a7ae2589818.jpg)
こんなカラフルなハトなんて
絞殺者(strangler)といわれた
木が何百年の歳月をかけて大
聖堂と呼ばれるまでになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/0e/b0f5d70d535406a2b711a0e2dcb1d6f2.jpg)
(※締め殺しの木の間には宿主
が枯れた後の空洞が、そのま
ま残っていることもあるそう)
自らは取り付かれても生き残り
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/76/faa6db27d0c4aac9b98cf02c9338ef3b.jpg)
今では惜しみなく与え続け、
森を肥し育んでいる存在に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/22/49c5cbf1304ccec8e46d733736f86d65.jpg)
ヒトの時間では推し計れない
樹の時間。世界遺産として守
られ、温暖化を生き延びてい
けることを願うばかりです。