京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

早目のお手入れをするために・・

2009-08-29 14:46:25 | 仕事
昨日の続きです

三日ほど前に、また別のお客様から長襦袢の洗いをお預かりしたのですが
見るからに一度くらいしか手を通してなさそうな感じで・・・
でも、半襟の首に当たる部分だけが茶色く変色してしまっていました。

たぶん、何年か前にお召しになり
その時には そんなに汚れた感じがしていなかったので
そのままおしまいになったのだと思われます。

いつもお客様や着付け教室の生徒さんに申し上げるのですが
「半衿と足袋は、下着と一緒、着たらすぐ洗って下さいね~」って。

すぐならば、汚れは簡単に落ちますから。


お預かりした長襦袢の半衿は、
三河芯にしっかりととじ付けられ、着物の広襟のようにして着られるように
スナップまでつけてありました。
お客様のご指定ではなさそうなので、きっと購入されたお店や仕立屋さんの
考え方や方法なのでしょう。

丁寧なお仕立てではあるのですが、
私に言わせれば、こういう形に半襟がつけてあれば、
はずして自分で洗おうという気にならないと思います。
着物に詳しくない方なら、はずして洗うということすら思いつかないのでは・・

私が考える半衿の付け方は
簡単につけて、簡単に外して洗えることが基本

こちらの長襦袢は洗いが出来たら、新しい半衿をお付けするように頼まれているのですが
私流の取り外せる付け方にさせて頂いこうと思ってます


それから
この時期のお着物、目には見えないのですが「汗」に気をつけてください。
汗の成分は、すぐならば水で処理ができるそうですが
時間がたつと変質して落としにくくなります。
そのまましまって、来年出した時に
「あ~あ」ということがありませんように・・・



コメント (2)
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