今日は、まず写真から・・・
着付教室に通ってきてくださったいるYさん。
お仕事が終わってから、忙しい合間を縫ってお稽古にお越しくださって
半年くらいになるでしょうか・・・
どうでしょ?こんなにキレイに着られるようになりました・・・
・・・と、今日の写真はコレだけではありません
もうひとつ大切な事を
「ぜひ、記事にしてご紹介ください」という、Yさんのアドバイスとご協力で
皆さんにもお伝えしておこうとブログにアップさせていただきました。
お召しになっていらっしゃるお着物、秘密があるのです
見たところ寸法もピッタリできれいですよね。
でも~~
帯を取ると、こんな感じになっています。
お着物を羽織った後ろ姿です。
わかりづらいと思いますが、伊達〆の下にハギ目があります。
また、背中の、帯の下に隠れる部分には、色はよく似ていますが
別の布が接いであります。
Yさんがお召しのお着物は、ご実家のお母様から頂かれたものです。
Yさんは身長164センチ、お母様は150センチくらいとお聞きしたと思います。
お母様から頂いたお着物を見せていただくと
身長が10センチ以上違うので、もちろん身丈や裄が足りません。
お着物の寸法をかえる場合、裄は布の巾を切ってしまうことはありませんので
布巾から縫い代を引いたくらいは出すことができます。
身幅も同様です。
そして、身丈ですが、目安としてご自分の身長と考えてください。
基本的に縫い直しなどを考えて、長めに裁ち、余分を
肩山から40センチくらい下がったところに内揚げとして縫いこむのですが、
昔の着物は、ぎりぎりに裁って、まったく縫いこんでいないものがよくあります。
そうすると、接ぐしかありません。
接ぐ位置は、帯をすれば見えなくなる場所です。
お仕立てをすると、余り布として、残った生地はお客様にお渡ししますので
それが残してあれば、同じ布で目立ちませんのでそれを使います。
(だから、こんな時のために、とっておいてくださいね)
しかし、・・・
今回のYさんのお母様のお着物は、揚げもまったくなく余り布もありません。
そこで・・・、
なるべくよく似た生地を探し、ハギを入れて仕立て、こんな風に仕上がりました。
帯下にぎりぎり隠れる寸法を接ぎ、
見えそうな部分(脇のおはしょりあたり)は着物と同じ布を掛衿の下から取ってきて、接いでいます。
衿の先にも、ハギ目がありますが、この部分は着ると下前になって見えません。
こうして、あちこちから上手に布を都合して、着用に差しさわりのないように
仕立てあげます。
「繰り回す」と言いますが
日本人らしいキメ細やかな考えと、知恵はすごいと思います
そして、こういうことができるのは、着物が直線で、余計なカットがしていないからなのです。
Yさんは、お稽古で、お若いときのお着物などでお稽古をなさっていましたが
今回お直ししたお着物は、今の体型に合わせたピッタリ寸法
「とっても、着易くて着崩れもしない気がする」と
寸法が合っているお着物の着やすさを実感していただけたようです。
また、まったく袖を通していなかったお着物でしたが、しまいっぱなしだったせいでしょうか
今回洗い張りをしたら、絹のツヤがよみがえって、垢抜けてキレイになったように感じました。
遠くにお住まいのお母様に、この写真を送って差し上げたところ
とっても喜んでくださったそうです。
自分の着物を娘が着てくれるって、やっぱりうれしい事なのです
Yさん以外にも、最近、こうして接ぎを入れて何枚もお着物を仕立てなおしました。
お仕立て代や、洗い張り、また黄ばんだ胴裏を取り替えたりと
多少費用はかかりますが、それでも着物が新しく、着易くよみがえります
長くなりましたが上手く説明できていないかもしれません
こんな着物の再生に関するご相談も、ぜひお待ちしておりますので。
★わきごのみの「秋の新作展」
9月16日(日)~23日(日)
ステキなものがいっぱい
ぜひお待ちしています
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着付教室に通ってきてくださったいるYさん。
お仕事が終わってから、忙しい合間を縫ってお稽古にお越しくださって
半年くらいになるでしょうか・・・
どうでしょ?こんなにキレイに着られるようになりました・・・
・・・と、今日の写真はコレだけではありません
もうひとつ大切な事を
「ぜひ、記事にしてご紹介ください」という、Yさんのアドバイスとご協力で
皆さんにもお伝えしておこうとブログにアップさせていただきました。
お召しになっていらっしゃるお着物、秘密があるのです
見たところ寸法もピッタリできれいですよね。
でも~~
帯を取ると、こんな感じになっています。
お着物を羽織った後ろ姿です。
わかりづらいと思いますが、伊達〆の下にハギ目があります。
また、背中の、帯の下に隠れる部分には、色はよく似ていますが
別の布が接いであります。
Yさんがお召しのお着物は、ご実家のお母様から頂かれたものです。
Yさんは身長164センチ、お母様は150センチくらいとお聞きしたと思います。
お母様から頂いたお着物を見せていただくと
身長が10センチ以上違うので、もちろん身丈や裄が足りません。
お着物の寸法をかえる場合、裄は布の巾を切ってしまうことはありませんので
布巾から縫い代を引いたくらいは出すことができます。
身幅も同様です。
そして、身丈ですが、目安としてご自分の身長と考えてください。
基本的に縫い直しなどを考えて、長めに裁ち、余分を
肩山から40センチくらい下がったところに内揚げとして縫いこむのですが、
昔の着物は、ぎりぎりに裁って、まったく縫いこんでいないものがよくあります。
そうすると、接ぐしかありません。
接ぐ位置は、帯をすれば見えなくなる場所です。
お仕立てをすると、余り布として、残った生地はお客様にお渡ししますので
それが残してあれば、同じ布で目立ちませんのでそれを使います。
(だから、こんな時のために、とっておいてくださいね)
しかし、・・・
今回のYさんのお母様のお着物は、揚げもまったくなく余り布もありません。
そこで・・・、
なるべくよく似た生地を探し、ハギを入れて仕立て、こんな風に仕上がりました。
帯下にぎりぎり隠れる寸法を接ぎ、
見えそうな部分(脇のおはしょりあたり)は着物と同じ布を掛衿の下から取ってきて、接いでいます。
衿の先にも、ハギ目がありますが、この部分は着ると下前になって見えません。
こうして、あちこちから上手に布を都合して、着用に差しさわりのないように
仕立てあげます。
「繰り回す」と言いますが
日本人らしいキメ細やかな考えと、知恵はすごいと思います
そして、こういうことができるのは、着物が直線で、余計なカットがしていないからなのです。
Yさんは、お稽古で、お若いときのお着物などでお稽古をなさっていましたが
今回お直ししたお着物は、今の体型に合わせたピッタリ寸法
「とっても、着易くて着崩れもしない気がする」と
寸法が合っているお着物の着やすさを実感していただけたようです。
また、まったく袖を通していなかったお着物でしたが、しまいっぱなしだったせいでしょうか
今回洗い張りをしたら、絹のツヤがよみがえって、垢抜けてキレイになったように感じました。
遠くにお住まいのお母様に、この写真を送って差し上げたところ
とっても喜んでくださったそうです。
自分の着物を娘が着てくれるって、やっぱりうれしい事なのです
Yさん以外にも、最近、こうして接ぎを入れて何枚もお着物を仕立てなおしました。
お仕立て代や、洗い張り、また黄ばんだ胴裏を取り替えたりと
多少費用はかかりますが、それでも着物が新しく、着易くよみがえります
長くなりましたが上手く説明できていないかもしれません
こんな着物の再生に関するご相談も、ぜひお待ちしておりますので。
★わきごのみの「秋の新作展」
9月16日(日)~23日(日)
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