京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

お草履の会~十人十色のお草履ができました~

2012-09-29 22:35:10 | 催し
今日は、お草履の会の最終日、職人さんが来店してくださいました。





10時過ぎから、次々にお客様がお越しくださり、足のサイズに合わせ
事前に選んでおいて下さった鼻緒を台に、すげてもらいました。




先日も書いたように、たくさんの鼻緒と台の中から選んでいただくのですが
表現がおかしいかも知れませんが、それぞれによくお似合いのお草履ができあがります。


順に紹介しますと・・・
まずは、一足目にと選んでいただいたお草履たち


























鼻緒が、組紐やお召しの生地で
軽いよそゆきから、紬あたりまであわせられる応用範囲の広いお草履です。









こちらは2足目にと、誂えていただいた礼装用。








何足も誂えて頂いてると、普通の鼻緒じゃつまらない?
こんなおしゃれな鼻緒でないと・・・
着物通の午年生まれのI様です。


そして、もうひとつトラの刺繍の鼻緒はやはり着物通、寅年のN様のところへ
お草履のサイズがSサイズのため、別注をお願いしてます・・・





新しいお草履の他、お直しも・・・


F様は、何年も前に誂えていただいたお草履の、鼻緒だけ取り替えられました。


こんな刺繍の鼻緒を










シンプルなものに・・・
このほうが使用頻度が多くなりそうです。
元の鼻緒も痛んでないので、大切に取っておけば、また使えます




もう1足は・・
古いお草履、しまいっぱなしにしていらっしゃるうちに、鼻緒の裏が劣化してボロボロに・・





(写真の色が、変色してしまいました
コレでは履けません・・・ので、切って処分しました。


そして・・・ビフォーアフター
台の横の色に合わせて、黒の鼻緒を選んで挿げ替えてもらいました。


すると、、、なんと言う事でしょう~~
匠、いえ職人の手によって
みごとに古いお草履が、おしゃれなお草履に生まれ変わったではありませんか







このお草履は、女性講談師K・O様のもの、かっこよく履いてくださることと思います。




いつも愛用いただいているお客様の、かかとの取替えや鼻緒の調整もさせていただきました。






ついでに、私の草履も何足かお直ししていただいて・・・
カラスと呼ばれている畳表の草履です。
畳表の草履は履き始め、少し滑りやすいので前の鼻緒をつめるといいとのことで
鼻緒を調整してもらいました。
すべるのを防ぐため、足袋の裏を霧吹きで少し湿らせるのも有効だそうです



それから・・・以前に教えていただいた事。
お草履を箱に入れて保管していらっしゃる方、多いのではないでしょうか?
草履も着物と同じで、しまいっぱなしはよくありません。
できれば履いてあげるのが一番ですが、空気が通るように箱に穴を開けておくと
良いと教えていただきました。








箱の角にカッターで切り込みをいれ、中に押すとこんな風に穴が開きます。
対角線に穴を開けておくと

こういう機会には職人さんから、イロイロなことを教わります。
私もとても勉強になるので、楽しみです。



皆さん、誂えたお草履、どうかしまっておかないでお散歩させてあげてくださいね
今度の催しには「かかと、取り替えて~~」と持ってきてくださることを期待しています。
(・・と、ちょっとプレッシャーかけておこうっと・・





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