京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

着物は畳むのが基本

2015-09-30 22:42:41 | 仕事
9月の最後は、少し暑かったですがさわやかな秋らしい一日でしたね。

明日から10月。
暦上では着物も袷・・ということになります。

いつまでも季節を引きずるのは「野暮」というおしゃれの世界ではありますが
10月に入っても、まだまだ暑い日があります。

正式の場所なら袷をお勧めしますが、
普段に楽しんで着物を着るときには、もう少し、気温に合わせて単衣でもいいと思います。
暑いのに、ふうふう言いながら、袷で我慢するほうがおしゃれじゃない気がします。
でも、基本の衣替えは知っていて・・あえて・・の話
季節の決まり事がめちゃくちゃになってしまうのは、良いことではないと思います。
そのあたり、臨機応変に考えることができたら


夏の着物と袷の着物の入れ替えもしなくては・・・ね。
お手入れのお話しもしなくてはいけませんが
今日は着物は畳みましょうというお話。

お客様とのお話しの中で、時々「着物を着た後、何日もかけてます、ダメなんですか?
と伺うことがあり、以前よりそれが増えてきたようにも感じます。

たぶん、仕立て上がりの浴衣の販売や
若いお客様をターゲットにしているお店での仕立て上がりの着物
古着を販売している店などで着物をハンガーにつるしてディスプレイしているのを
消費者の皆さんが見なれていることも関係しているのかな~と思います。

着物を何日もかけたままにしていると、袷の着物は、表地と裏地の間に空気が入って
「ボワン」と、締まりのない着物になってしまいます。
そして、「袋になる」と着物用語(?)では言いますが、生地にたるみが出てしまうことにもつながります。


着物を着たとき、肩山や袖山にピシッと折り目がついているときれいです。
アイロンをかけて肩山や袖山、脇などの折り目を伸ばしたら・・・って想像してみてください。
とっても、だらしな~い着物になると思いませんか

着た後、ハンガーにかけ、体の熱や湿気が抜けたら
きちんと畳んでしまってください。

着物は、つるさないでね~~~

平面でできている着物は、きちんと畳んでしまうこと・・

美しさを保つこと、しつけの面など考えても、とても理に適っているように思います。



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