小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



今週末からGWが始まり、小田原城周辺は北條五代祭りや松原神社の例大祭で賑わう。毎年、この祭りの時期に咲くのが御感の藤の花。ただ、今年は桜の開花が遅れたように藤の開花も遅いようである。4月24日朝の御感の藤の様子。この御感の藤は樹齢150年近くの古木のため年々樹勢が衰えてきている。今年は花も葉も少ないように感じる。これは昨年5月3日の御感の藤。この近くの小田原競輪場の中にも立派な藤棚があり、場外車券の発売日だと無料で見ることが出来る。藤の名所といえば御感の藤くらいしか知らなかったが数年前に南足柄に藤の名所を見つけたのでどのくらい咲いているのか24日に見に出かけた。南足柄の千津島にその藤の名所がある。場所は大口広場から比較的近くの道路沿い。Nさんという個人の方が40年以上前から自宅の庭で藤の栽培をしており、花の時期に一般開放している。話を伺ったがやはり例年と比べると遅れているとのこと。ひょっとすると見頃はGW後になるかもしれない。これは昨年5月5日のNさん宅の藤の花。藤といえば藤棚で栽培することが多いが、このNさん宅では「立ち木つくり」という方法で栽培を行っている。高く育った藤の木から垂れ下がる花が見事で、今年も満開の時期を楽しみにしている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




富士山を望み、自然豊かな曽我丘陵は古墳時代からの遺構や横穴墓が点在している。また、江戸時代には多くの僧がこの地で修行を行った伝承が残っている。澄禅上人も江戸時代にこの曽我の地で修行した僧の一人で、各地を転々としながら座禅に徹し阿弥陀の名号を唱えることを実践していた。その澄禅上人がこの曽我丘陵で修行したのは元禄年間で、今から300年以上前のこと。澄禅上人が曽我丘陵で修行をするにあたり拠点にしていた場所が弓張の滝の近くの澄禅窟という洞窟である。澄禅上人ゆかりの場所である澄禅窟は弓張の滝の近くにあるが、案内板は少ないので分かりづらい場所にある。上の写真は弓張の滝の手前の案内板のある場所。弓張の滝方面はまっすぐ、右の道は六本松方面。ここを右の六本松方面へ進む。六本松方面に進むと道が二股に分かれる。ここでやっと澄禅窟の案内板が設置されているが、手書き風の案内板なので見落としやすい。右に進むと六本松。左側の道を進む。道の両側は梅林やみかん畑。上り坂をしばらく進むと農道が行き止まりになっている場所へ到着。そこから山へ続く作業道沿いに澄禅窟がある。作業道を登るとすぐに澄禅窟の案内板が立っている。その奥に2基の石塔が見える。右側の石塔は澄禅上人の没後に建てられた供養塔で享保6年(1721年)の造塔。左側は六字名号塔。供養塔の前を通り奥に進むと洞窟がある。ここが澄禅窟でもともとは横穴式古墳だった場所に元禄年間に澄禅上人が住み着き、朝夕に富士山を拝し修行していたとの伝承が残っている。この場所で澄禅上人が修行をしていたのは上人が36,7歳の頃の数年間だったようで、食べ物は周辺の村人が供していたらしい。上人ゆかりの品は曽我の法輪寺などに伝わっている。今は木々が邪魔をして富士山があまりよく見えないが、300年前にはどんな風景のなかで修行をしていたのだろうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




滝巡りの好きな知人がいる。その知人曰く、滝を見るのには雨が降った翌日の晴れた日が良いとのこと。今日はちょうどそのような条件に当てはまるので、朝から曽我丘陵にある弓張の滝に行くことにした。弓張の滝は普段水量が少なくてあまり見栄えがしないが、未明まで降り続いた雨で水量が増えているかもしれない。曽我に向かう途中、小田原大橋から酒匂川を見ると昨日の雨で増水している。期待できそうだ。穴部国府津線の未完成部分の進捗状況も気になっていたので立ち寄ることに。一番遅れていた関口川との合流部分である高田橋交差点付近は、ローラー車が何台か停まっていたので、舗装はまもなくと思われる。寺横跨線橋を渡り剣沢川の土手へ向かう。跨線橋の上から富士山も良く見えた。剣沢川に到着。2週間前に満開だったが桜は葉桜になっていた。目指す弓張の滝はこの剣沢川の上流。橋の上から剣沢川を覗くと普段と変わらないくらいの水量でちょっと拍子抜け。剣沢川沿いを上流へ向け進む。曽我梅林を望む土手道から梅の枝を見ると実がだいぶ大きくなっていた。県道72号東光院先のカーブを渡る。このカーブの近くにあったステンドグラス工房はいつの間にか無くっていた。県道を渡り、剣沢川沿いを上流方面へ。川幅もだんだんと狭くなってくる。弓張の滝は農道の途中に案内板があるので比較的分かりやすい。この弓張の滝に初めて来たのは20年ほど前。その当時は案内板が無かったので、再訪時に幾度と無く道に迷った。農道の案内板から程なく、草の生い茂る広場に到着。ここまで車で来ることが出来るが、道幅は相当狭いので車で来る気はせず、大抵自転車で訪れている。広場の先に小さな小川が流れ東屋が建っている。この小川沿いを360mほど進むと弓張の滝がある。小川を縫うように進み、荒れた竹林の中の遊歩道を登る。ここはとにかく蚊が多いので肌の露出の少ない格好で来たほうが良い。東屋から5分ほどで弓張の滝に到着。普段と変わらない水量でがっかりだが、新緑とせせらぎの音が清清しい。

当地の説明板の内容を要約すると「曽我の里の剣沢川の上流、剣沢山の深い谷筋に二段の滝があり、上段は鎧の滝、下段が弓張の滝と呼ばれてきた。『新編相模の国風土記稿』によれば、当時鎧の滝は高さ八尺(約2.5メートル)弓張の滝は一丈五尺(約4.5メートル)であった。室町時代、剣沢には剣状の岩が立ち、名所として知られていた。文明18年(1468)の冬ここを訪れた聖護院道興准后は『此頃はみさびわたれる剣沢、こほりしよりぞ名は光ある』という歌を残している(廻国雑記)。また戦国時代には、小田原北条氏配下の数人の若侍たちが、この滝の下で藤の花見を楽しんだいう。その一人はその情景を『滝水にうつろう影もしげり行 松に契りてさける藤波』(小田原記)と詠んでいる。」この弓張の滝の上に鎧の滝があるとのことだが、周辺から上に行けるような脇道は見当たらない。この弓張の滝だが、個人的には滝に行く途中の小川が好きで訪れている。この周辺の川や用水は大抵、コンクリートや人工的に造成された護岸沿いを流れているが、ここでは大地を削って流れている。草原の中の小さな流れを見ているだけでずいぶんと癒される気がする。ここの小川の石をひっくり返すと大抵、小さな沢蟹が潜んでいる。手のひらにのせて写真を撮ってからそっと元の場所に戻した。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




4月23日、小田原は雨の朝。天気予報によると未明から降り始めた雨は今日1日降り続くようだ。傘を持って朝の街に出かけた。朝8時のスクランブル交差点。早朝に強く降っていた雨が一旦弱まったのを見計らって出かけた。ダイヤ街には荷降ろしのトラックが何台か停まっていた。通りのデパートも最近ずいぶんと空きスペースが目立ち寂しい限り。人通りの少ない錦通りを駅に向けて歩く。途中、ゲームセンターが閉店してテナントを募集していたところに、豆腐屋が出来ていた。小田原駅まで来ると雨が一旦止んで、雲間から薄日がさしてきた。東通りの守谷製パンで朝食のパンを買う。しばらく雨は降らなさそうなので、買ったパンを持って小田原城方面に散策を続ける。雨に濡れた遊歩道を歩き小田原城へ。こんな天気なので散歩をしている人も少ない。小田原城前のベンチには誰も座っていなかった。少し濡れているベンチに腰掛けパンを食べる。焼きたてのパンはまだ少し温かかった。守谷であんぱんと甘食とバターロールを買った。守谷のパンは餡がたっぷり入ったあんぱんが名物だが、バターロールもふっくらとしていて美味しい。パンを食べていると、足元にパン屑を目当てに鳩が集まってきた。観光客から毎日のように餌を貰っているようで図々しい。鳩にパン屑を投げてのんびりしていたら雨が降り始めたので帰ることに。雨に濡れ滑りやすい階段をゆっくりと下りる。階段の途中で立ち止まると弱い雨が木々の葉にあたり心地よい音がしていた。桜の花が散ったお堀端。花のガクやシベが残り葉桜にはまだ少し早い。今日は雨の中、午後からどこに出かけようか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




定期的に街並みの写真を撮っている。街の片隅のほんの小さな移り変わりを残せればとの思いからで、今まで撮影したものがこのブログを始めて少しは役立っている。街並みを撮影するようになり俯瞰で撮影できる場所を探すようになった。残念ながら小田原駅周辺はマンションやビルが林立し、ビルの屋上にでも行かないと俯瞰の街並みが撮影できないが、そんな場所は大抵立ち入り禁止である。しかし、小田原市民会館は高層階のロビーが南側に面しており、そのロビーの窓から海方面の俯瞰撮影が出来るのでたまに出かけて写真を撮っている。小田原市本町の小田原市民会館は6階建て。駅から適度に離れているので周辺の街並みを俯瞰で撮影するのに適している。その小田原市民会館の5階は東西南北すべての方向にベランダがある。普段は立ち入れないが、たまに仕事関係の会合が5階であるので、そのときに少し早めに出かけベランダから俯瞰写真を撮っている。小田原市民会館5階は会議室が4部屋あり、その会議室からベランダに出ることが出来る。ベランダ伝いに東西南北に面した場所へ移動が出来るが、ぐるっと1周は出来ない。また、他の会議室の外も横切らないといけないので全方向を撮影できるチャンスは少ない。東側のベランダから国道1号の浜町方面を撮影。上から撮影すると歩道橋も面白い形に写る。東側のベランダから北東方面を撮影。ずいぶんとマンションが増えた。手前のだるま料理店との対比が面白い。北側のベランダから小田原駅方面を撮影。こちらもマンションがずいぶんと増えた。お堀端通りに新しく出来たマンションは意外と目立たない。西側のベランダから小田原城方面を撮影。こちら側は大ホールの屋根が邪魔であまり良い風景が撮影できない。南側のベランダから海方面を撮影。南側はベランダに出なくても、ロビーの窓から同じ風景が撮影できる。裁判所が意外と高いので思ったほど良い風景が撮れない。雑然とした街並みのなか鐘楼が良いアクセントになっている。晴天の時に全方角の写真を撮りたいが、会合があるときは、曇天が多くてなかなか満足のいく風景が撮れていない。早くも次のチャンスを心待ちにしている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »