自分を信じる ４

ところでマイケルは、このこと、「自分叩きモード地獄」のことを気がついていたのかな？

賢い人だから、薄々は気がついていたかもしれませんね。

でも、スーパースターのマイケルは、忙しくて時間がない上、お金はたっぷりある、
という、自分とじっくり向き合うには、はなはだ不適切な状態でしたよね。

自分と向き合う苦しさの代わりに、お金を使って気を紛らすことがいくらでも
できちゃったから、結局悲劇になってしまったのかな、と思います。

でもこれ、他人事じゃないですよ。

私もやってましたよ。

家事・育児・仕事とフル回転で忙しく、疲労感でいっぱいなんだけど、まだがんばらなきゃという毎日の時。

仕事が終わり、下の子を保育園にお迎えに行き、アパートに帰って、さぁこれから
食事の支度やら洗濯物やら・・・という時、とにかくワインとか、アルコールを
一気に飲まないと、体が動かない。

そして、夜寝る前に、タバコを１～２本吸わないと、どうしても眠れない。

アルコールにしろタバコにしろ、量はさほどでないですから、おおげさには考えない。
むしろ、今日一日がんばった自分へのごほうび、くらいに思ってしまう。

でも、ワインやタバコが無いとなると、夜だろうがなんだろうが、店や自販機に
走る姿は、やっぱり、今思えばおかしいのです。


いつも「自分はダメ。まだ足りない。」
と思っているから、無意識に、その「足りない」所を埋めようとします。

「足りない」と感じてしまう心の穴みたいな所を埋めるのに、アルコールやらタバコやら、お買い物やら、甘いものやらで、埋めようとしてしまうんです。

アルコールやタバコを飲んでいる時って、頭がクラッとなったりボーッとなったりして、
何も考えなくてすむでしょう。
あれが、たまらなく気持ちいいんですよね。

考えるからつらいんですから。

深刻な依存症にならなくても、プチ依存程度の体験は、かなりの人があるんでは
ないかしら、って思います。

でも、それが悪いこととはかぎりませんよ。

なぜならそこが、
「なんか、おかしいな・・・。」
と、自分に向き合う扉になることも、十分あるのですもの。