アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

好みって変わるもんだ・・・

2016-10-29 17:02:27 | 日記
今月は、鈴木其一展を見たり、岡田美術館に行ったり、と日本画の美に親しみました。

少し前では、考えられないことだわ・・・。

ずーと長い間、環境的に、神奈川県立近代美術館が近かったものですから、
中学生のころから、洋画にばかり親しんできてました。

ボッティチェリやラファエロのようなルネッサンス絵画から、フェルメール、レンブラントのような
オランダ美術、きらびやかな印象派、後期印象派の作品群から、マチス、シャガール、ピカソのような
あるいはムンクのような、近現代美術まで、数え切れないほど見てきましたし、実際大好きでした。

日本画といえば、小倉遊亀とか上村松園とか鏑木清方とか前田青邨とか、あの辺は
好きでしたが、せいぜいそれくらい。

なにか、地味で退屈で、「見よう」という気分になりませんでした。

ましてや、江戸時代の絵なんて、全く魅力を感じなかったのです。

それが、50を過ぎた頃から、そういう、今まで見向きもしなかった日本美術を
「いいなぁ!」と感じるようになったのです。

今となっては、逆に、そういう日本美術の方が、見ていて心が安まり、
「見たい!」と思うようになり、今までずっと見てきた西洋絵画は「もういいや」みたいな
感覚になってしまっています。

芸術の秋なので、あちこちで展覧会やってるんだけど、今ひとつ乗り気になれない私。

むしろ、来月、根津美術館で開かれる円山応挙は、絶対行こう!と、今から意気込んでいるのです。

子どもの頃は、美味しいなんてちっとも思わなかったお豆腐が、今は大好物になったように、
美術の好みも変わるものなのですねぇ。

画像は、鈴木其一展で買った、金色の豪華クリアファイルです