「高知 安芸 2.」
小京都というより阪神タイガースのキャンプ地として有名かもしれない四国の安芸。市内にはタイガースタウンの文字があるほどです。
安芸の地名は十六世紀までこの地帯を支配していた安芸氏に由来します。戦国時代は長曽我部一族、江戸時代になると土佐藩主になった山内一豊が納めた土地であり、安芸には家老の五藤家が入り、当時の武家屋敷は土居廓中と呼ばれて今も残っています。同じく江戸期の建物である岡御殿は豪商の屋敷だったものです。
安芸は三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎や童謡の作曲家である弘田龍太郎も輩出しています。童謡が刻まれた曲碑が市内の各所に作られ、童謡の町を目指しているのもその所縁です。
町のシンボル的な存在になっているのが、明治時代にすべてを手作りによって作られた野良時計と呼ばれるもので、百十年に渡って旧家の屋根で時を刻んでいます。この野良時計は安芸城跡に近く、周辺には武家屋敷や歴史民族資料館などの見所が集まっているため散策のしやすさもおすすめポイントです。
残念ながら廃線になった旧国鉄の線路が、再び形を変えて土佐くろしお鉄道として開設され高知などと結ばれています。これまでは高知からのバスに頼っていたため観光客にも(タイガースファンにも)大変便利になりました。
=高知県の小京都・安芸市の観光ポイント=
江戸時代からの「城下町」
土居廓中
藩政時代のたたずまいを残す武家屋敷が続く。土用竹やうばめ樫の生け垣に囲まれた侍屋敷は今もひっそりと当時の風情を残している。平成24年7月には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
安芸城跡
現在は場内に残る井戸や周囲の濠、桝形の石組みがある。
町人文化が息づく
*https://www.little-kyoto.com/kochi/aki.html より
*https://shokyoto.jp/ml/ja/sub/kochi_aki より
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