山田氏の意見は、NHK経営委員の発言に関する国会審議が、もっと深くなされるべしという内容だ。
百田、長谷川両氏の適性につき、否定する立場からの意見である。任命した政権が一向に恐縮しないので、実に寒々とした風景だと嘆く。
ならば、氏に問いたい。君はこれまで、NHKの国を貶める番組や、中国に肩入れした偏向報道に、国民の多くが怒り、受信料を払いたくないと言っている事実を、何と考えているのか。尖閣の航空写真を中国に提供したり、尖閣は自国の領土だという、中国のプロパガンダを、そのまま国内に流したり、国の安全を何も考慮しない、NHKの報道姿勢を是とするのか。
ここから発生している問題だから、国民はNHK会長や経営委員の人選につき、総理を責めるどころか、内心で喝采を送っていることを察知していないのか。前提となる事実を語らず、事実の片隅だけを切り取り、記事を書く、氏の偏向した態度にこそ、私は不快感を覚える。寒々とした風景を広げているのは、君の方ではないか。
原爆投下や無差別攻撃が、アメリカの非人道的殺りくであったという、百田氏の言葉を否定するのなら、氏は何と思っているのか。東京裁判がどういう性格の裁判であったか、百田氏の見解は一つの見識であり、NHKの委員として、不適格な主張であるはずがない。
アメリカが問題にするからと、氏の言動にブレーキをかけるのなら、君のやっていることこそが、「言論の自由の封殺」ではないのか。
国会審議に深い議論をというのなら、私は氏に忠告したい。こんな薄っぺらな記事で、何も知らない読者を煽動するような、へ理屈を述べるのでなく、一冊の本でも書き、己の意見の深いところを、世間に披瀝したらどうかと。
君こそは、日本に巣食う獅子身中の虫、駆除すべき害虫の一匹であると、断じたい。毎日新聞も、朝日に劣らず、日本社会に害毒を垂れ流す新聞だったか。沖縄も、北海道も、日本のアチコチの新聞が、同じ状況だと知れば、寒々とした風景などでなく、これは国家破滅の風景である。