先月「変節した学者たち」という表題で、11回に分けてブログを書きました。そのブログを見て、こんな意見を寄せた方がいました。
「日本をダメにしているのは、反日政治家や評論家たちの言動をマスコミが持ち上げるからでもあるが、本当の原因は、そこに無い。日本をダメにしているのは、教育だ。」
「教育が青少年の心を歪めているところが、一番の原因だ。つまり教育者に原因がある。その中で一番悪いのが、反日の大学教授だ。彼らはマスコミに顔を出し、反日の偏見を国内ばかりか、外国にまで宣伝する。しかもなぜか、首にならない。」
そこで今回は「総まとめ」として、「どうして日本では、反日の教授がのさばっていられるのか。」につき、私の意見を述べることとします。
中国を崇拝し北朝鮮を賛美し、朝鮮学校を支援する一方で、日本を憎み否定する、反日の教授たちは、いったい日本に何万人いるのでしょう。
日本だけが間違った戦争をし、非道な殺戮をしたと、偏見でしかない知識を、教壇から学生に教えている教授たちの顔は、ざっと思い出すだけで次のとおりです。
「非暴力の闘争で最も大事なのは、どうすればこちらが暴力を使わずに、相手を挑発して暴力を使わせるかということだ。」と言って、昨年の10月沖縄の極左活動家たちを正当化したのは、東大教授安冨歩氏でした。
左翼のデモ活動で総理を罵倒し、死ねとまで暴言を吐いた法政大学教授の山口二郎氏など、常識のかけらも無い教授たちが、大学から注意を受けず減給もなく、辞職もさせられないのは、なぜでしょう。
元防衛大学の学長だった五百籏頭真氏は、「拉致問題なんて小さなことだ。」と言ってのけましたし、名前だけ挙げていきますと、東大教授の奥平康弘氏、和田春樹氏、京大教授の上田正昭氏、同志社大教授の浅野健一氏等々、これだけでブログが埋まってしまいます
日本人として、と言うより人間としての常識を失い、「魂の抜けた」教授たちが跋扈する始まりは、「日本国憲法」からです。第23条に、次のように書かれています。
「学問の自由は、これを保障する。」
戦前は学問の自由が限定的でした。ことに天皇制についはタブーとなっていて、沢山の教授が弾劾されたり職を失ったりしています。従って、憲法で学問の自由が保障されたのは、素晴らしいことだと思います。ここから「学問の独立」や「大学の自治」が語られるようになったことも、当然の成り行きと考えます。
憲法に基づき、昭和22年に学校教育法が制定され、93条に「 大学に、教授会を置く」と定められました。
・教授会とは、教授等による合議制の組織のことである。
・大学によって制度上の権限は異なるが、一般的に教授会に所属する大学教員の意思をとりまとめる組織である。
・現在では、学長および学部長等に対して意見を述べるものとされている。
・教授会は、一つの大学に対して唯一設けられるというわけではない。
・大学内の学部ごとに置かれることが多く、学内の研究所にも置かれることがある。
これで教授会がどのようなものか、大体分かります。憲法から出発した一連の流れで読みますと、特に問題はありません。法律は、私たちのような素人が読む限りでは、当たり前のことが書かれているように見えます。
しかし教授会が、「教員人事、教育課程、学生関連などの重要な事項を取り扱う。」という規定になると、事態が変わります。
ここで「教育公務員特例法」の抜粋を紹介すると、問題点が明確になります。
第3条 2 学長の採用のための選考は、評議会 ( 評議会を置かない大学にあっては教授
会 ) が行う。
3 学部長の採用のための選考は、当該学部の教授会の議に基づき学長が行
う。
5 教員の採用及び昇任のための選考は、・・教授会の議に基づき学長が行
う。
6 前項の選考について教授会が審議する場合において、その教授会が置かれる
組織の長は、当該大学の教員人事の方針を踏まえ、その選考に関し教授
会に対して意見を述べることができる。