ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

アメリカの正義に惑わされるな - 3 ( 日本崩壊への警鐘 )

2018-11-09 17:03:34 | 徒然の記

 イスラエルの建国を語るには、ユダヤ人についての予備知識が必要です。

 敗戦からこの方、独立を喪失している日本人は、今後ユダヤ人について、他人事でなくなっています。山本氏の著作で、私は改めてこのことを認識しましたので、頭の整理を兼ねながら、息子たちに伝えようと思います。

 「現在、ユダヤ人はアメリカに600万人、イスラエルに530万人、ロシアに210万人、ヨーロッパ諸国に150万人、その他の地域に190万人で、合計すると、1,600万人になる。」

 「ユダヤ人にとって忘れられないのは、第二次世界大戦時にナチスドイツがおこなった虐殺だ。ナチスドイツは、アウシュビッツの強制収容所などで、600万人のユダヤ人を虐殺した。」

 「ユダヤ人迫害の歴史は、11世紀の十字軍から始まっている。キリスト教の十字軍はユダヤ教徒に対し、血なまぐさい迫害を続け、追放されたユダヤ教徒は退去して東ヨーロッパへ逃げた。」「ユダヤ人は金貸しという俗説が流れ、ユダヤ教徒は、ヨーロッパのキリスト教社会で最下層に位置づけられた。」

 「あまりに激しいユダヤ人排斥運動のため、パレスチナに、ユダヤ人の独立国家を作ろうと言う動きが出てきたのは、19世紀のことだった。」

 息子たちに言います。漫然とユダヤ人の歴史や、人口の分布を引用しているのではありません。ここで、二つの事実を伝えたいのです。

   1.  国を失った民族が、どれほどの辛苦を耐えなければならないか。

   2. ナチスドイツが虐殺した、600万人という数の大きさ。

 現在の日本で、私のような考えをしている人間が、どれほどいるのかは知りません。有史以来、この島国で生きてきた日本人は、国を喪失したという経験がありません。国をなくした民族の痛みも、きっと分からないはずです。しかし現在の日本を見ていると、このままでは日本が崩壊し、消滅する日が来ると思えてなりません。

 日本を構成する4つのメインの島は不変でも、中で暮らす人間は、別の民族になる予感がします。憲法改正という問題で国論が二分していますが、これが解決できなければ、様々な国の意向を受けた反日日本人たちが、更に勝手な意見を言い始め、収拾のつかない社会となる気がします。

 中国人や韓国・朝鮮人だけでなく、アラブ人、ロシア人、アルバニア人、ブラジル人、フィリピン人、ベトナム人と、多くの民族がひしめく国となるはずです。

 これが、反日左翼の人間たちが「共生社会」と主張している、究極の日本の姿です。安倍政権も、目先の金に目のくらんだ経済界の言を容れ、「国難の人口減少」などと言いながら、移民政策を推し進めています。だから、警鐘を鳴らします。

 「このまま放置しておけば、100年も経たないうちに日本が崩壊する。」「崩壊するだけでなく、日本という国が歴史から消える。」

 昨日から私は、何のために、日本以外の国は、100年、500年、1000年単位で物事を考えると、息子たちに言っているのか。そろそろ気づいて欲しいと思います。ユダヤ人だけの話ではありません。何百年という単位で、殺戮と迫害と流浪を繰り返してきた民族は、同じことを、日本でもやるということです。

 「世界はみな、兄弟」「真心と正義は、誰にでも通じる。」と、呑気な思考のままでいると、日本はチベットやウイグルのようになるか。あるいはこのままアメリカの属国として、ユダヤ人に遠隔操作される国であり続けるかでしょう。

 日本が国を喪失しても、国内が騒乱状態になっても、他の国々は関心を払いません。日本以外の国は、歴史が始まって以来そういうことには慣れていますから、同情もしません。

 毎日新聞社の元社会部部長の山本氏の著作を、まだ半分しか読んでいませんが、反日の左翼記者である氏は、意識せずして、私の中にある「憂国」の情を覚まさせました。それが、次の数字でした。

   2. ナチスドイツが虐殺した、600万人という数の大きさ。

 朝日新聞も、毎日新聞も同じですが、彼らは日本の軍隊の行為を、常に「ナチスドイツの残虐行為」と、並列して語ります。「ドイツは、自らの非を認めて世界に謝ったが、」「日本は、いまだに謝っていない。」と、彼らは口を揃え、悪意の記事を書きます。

 しかし息子たちよ、しっかりとこの数字を見なさい。600万人の虐殺をしたドイツと日本軍の戦闘行為を、どのように比較すれば、こういう意見が出てくるのか。

 この意見は東京裁判以来、突然アメリカが言い出しました。裏付ける事実もないのに反日の日本人たちは、今もこの主張を認めています。マスコミも、彼らの意見が正しいものであるかのごとく、終戦の日が来ると同じ記事を書きます。

 著者の山本氏も、意見を肯定し続けています。彼らが自負する通り、新聞が「社会の木鐸」であるのなら、元記者である氏は著作の中で、現在の危機を国民に伝えるべきです。

 それをしない氏の本は、戦後の日本に溢れている「有害図書」の一冊です。何となく、さりげなく、日本の過去を批判し否定する本こそが、青少年を汚染する「有害図書」です。分かりやすく言いますと、「紳士の顔をしたぺてん師の本」です。このような本を読んでいる限り、日本の歴史も、ご先祖様たちも、弊履のように打ち捨てられます。

 イスラエルの建国事情を述べるつもりでしたが、日本の危機の方が優先するので、話が逸れました。次回は、イスラエルの建国に関する氏の本へ戻ります。

コメント (4)
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