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文化人放送局 - 10 ( 「特殊な業界」の意味 )

2023-10-31 13:26:18 | 徒然の記

 今別府社長の言う「特殊な業界」の意味は、簡単に言いますと次の4つです。

  1.   大儲けしているテレビ各社と、景気の良いテレビ業界

  2.   テレビ出演者に支払われている法外な出演料

  3.   テレビ各社の正社員の高額年収

  4.   テレビ各社の正社員と派遣社員の比率は 2 : 8 と言われ、働いているのは下請け会社社員と派遣社員が多数を占めている事実。

 「株式会社フォーミュレーションI.T.S. 」の社員の年収は、最も低い「日本の全国平均」と比較してもさらに低いのですが、注意しなければならないのは、民放テレビ各社とNHKの全国社員の年収が、一般企業と比べて飛び抜けて高いという事実です。

  本日は、まず上記3の情報から紹介していきます。平成26年の古いデータですが、比較するだけなので十分使えます。このデータではテレビ局のことを、電波貴族と呼んでいました。

 〈 電波貴族各社の社員の平均年収と、他社の比較 〉

    NHK     1,100 万円

    フジテレビ   1,195 万円

    TBS                1,599 万円

    日テレ             1,372 万円

    ドコモ               872 万円    電波貴族でない会社  ( 日本のトップ企業 )

    JR東海              714 万円   電波貴族でない会社  ( 日本のトップ企業 )

    トヨタ               851 万円   電波貴族でない会社   ( 日本のトップ企業 )

 テレビ各社の正社員の年収は、日本のトップ企業と言われるドコモ、JR東海、トヨタより高額であることが分かります。電波貴族と言われる理由がこれで、「特殊な業界」の3. の意味に該当します。

 「特殊な業界」の1. の意味は、テレビ各社の高収益体質です。テレビ各社の事業収入を、「週刊ポスト」が令和2年11月12日号で掲載していました。電波使用料が各社の事業収入に占める比率を表示し、いかに安価な使用料であるかが分かるようにしてあります。

 〈 電波貴族各社の事業収入と、電波使用料 〉

             電波使用料      事業収入       使用料の収入比率

     N H K   14億8700万円     6,644億円       0.22%

    日本テレビ    3億7600万円     2,777億円       0.14%

    テレビ朝日    3億7000万円     2,209億円       0.17%

    T B S     3億8500万円     2,727億円       0.14%

    テレビ東京    3億6000万円       1,075億円         0.33%

    フジテレビ    3億5400万円     1,717億円       0.21%

    他地方局        9億1251万円      1兆2525億円       0.07%

    計 (128局)    42億4641万円        2兆9676億円      0.14%

 日本のテレビ業界は、地方の小さな地元テレビ局を除外しますと、上記 6社が全国放送を独占しています。テレビ各社が国へわずかな電波使用料を払い、どれほど大きな収入を得ているのかが、一目瞭然です。

 たった15億円を払い、6,600億円を手にするNHKを筆頭に、テレビ各社の経営は濡れ手に泡のぼろ儲けです。金が余るから、民放各社は著名な左巻きの学者や評論家や芸能人にたっぷり出演料を支払い、社員たちに高給を出し、それでも余るから子会社を作り、幹部社員の退職後の生活を保証する仕組みを作っています。

 つまりこれが、「特殊な業界」の1. の意味です。安価な電波使用料のおかげで高収益が得られるという仕組みは、他の業界にありません。事業収入とは、NHKで言えば国民からむしり取っている受信料であり、民放各社ではスポンサーから受け取る広告宣伝料のことです。

 次は、「特殊な業界」の2. の意味を説明するデータです。データ引用は、「特冊新鮮組」サイトからです。これも古いデータですが、高額出演料という点では参考になります。

 〈  テレビ出演者に支払われている出演料 ( 電波貴族の仲間たち  ) 〉

  ・ みのもんた 朝ズバッ!        1200~1400 万円(3時間)
  ・ とんねるず みなさんのおかげでした  700~800 万円(1時間)
  ・ ダウンタウンHEY!HEY!HEY!      600 万円(1時間)
  ・ ビートたけし TVタックル       400~500 万円(1時間)

  ・ タモリ 笑っていいとも!       400~500 万円(1時間)
  ・ 島田紳助 行列のできる法律相談所   400~500 万円(1時間)
  ・ 明石家さんま さんまのSUPERからくりTV 400~500 万円(1時間)
  ・ 和田アキ子 アッコにおまかせ!    300~400 万円(1時間)

  ・ 小倉智昭 とくダネ!          300 万円(2時間)
  ・ 関口宏 サンデーモーニング       250 万円(2時間)
  ・ 古館伊知郎 報道ステーション      250 万円(1時間15分)

  ・ 雨上がり決死隊 アメトーーク      180~200 万円(1時間)
  ・ 黒柳徹子 徹子の部屋          150~200 万円(35分)
  ・ 薬丸裕英 はなまるマーケット      150 万円(1時間30分)

 テレビ局各社の事業収入同様、出演者たちの出演料も、普通では目にすることがありませんので多くの人が知りません。出演者たちの高額ギャラが、1時間単位であることに注目してください。彼らの年収は億単位になります。これが、「特殊な業界」の2. の意味です

 最後に残った4. の意味がメインテーマですが、スペースがなくなりましたので、次回といたします。 

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