〈 集約された5社の株主 〉
民族系石油会社の株主構成を紹介する前に、関係の深い外資について参考情報を3つ紹介します。
〈 1. モルガン財閥 〉
・国際金融資本家であるモルガン財閥は、米国最大の銀行であるチェース・マンハッタン信託銀行を設立
・日本法人は現在、「日本マスタートラスト信託銀行」と名称変更
・モルガン財閥は歴史をたどると、ロス・チャイルド家の援助を受けて成長した企業で、今も関係が深い
〈 2. サウジアラムコ 〉
・サウジアラムコは、サウジアラビア国営石油会社である
・「サウジアラムコは、株式の5%未満を2017年中に上場する計画で、サウジ国内の証券取引所のほか、米ニューヨーク市場への上場が有力視
・日本取引所グループの、清田瞭最高経営責任者(CEO)はサウジを訪れ、サウジアラムコの、東京証券取引所への上場を働きかけている。
・サウジアラムコが上場すれば、時価総額は2兆ドル(約230兆円)を超えるとみられている。時価総額トップの米アップルを大きく上回り、世界最大のエネルギー会社となる。
アラムコが株式の一部を上場した時の記事が、令和元年 ( 2019 )12月11日の日経新聞にありましたので紹介します。
・上場時の時価総額は約1兆8770億ドル(約200兆円)と、米アップル(約1兆2千億ドル)を上回る世界最大の上場会社になった。
〈 3. SSBTCクライアントオムニバス 〉 (旧: SSBT OD05 Omnibus China Treaty 808150)
・中国の政府系ファンドで、国家外貨管理局による運営と言われている。
・日本企業の大株主として知られ、平成23 ( 2011 ) 年3月末時点で34社の株主として、「有価証券報告書」に登場した
・日本株の時価総額は、2012年3月末時点で3兆5000億円に達して238社の株主となった
・2013年3月末時点で4兆2000億円になるも、2014年3月末時点で日本株を1279億円の22社まで減らし、2015年3月末時点で1社も株主で見られなくなった
・BONYT JAなど、複数の名義に分散したともされている
金融資本の動きを知っている人には、普通の話なのかも知れませんが、得体の知れない中国政府系金融ファンドが登場すると、ますます陰謀論めいてきて「ねこ庭」を驚かせます。
集約された5社の株主を紹介する予定が、回り道のため伸びてしまいました。いつものことなので驚く人はいないと思いますが、わざと引き伸ばしているのでないことを知ってもらえる訪問者の方々に感謝しております。
次回は驚いてもらえると、期待しています。