おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

食べるとは文化を味わう事

2009年09月06日 | 暮らし
まだまだ収穫できるマイ畑。
そろそろメニューも行き詰ってきました・・・



昨日は「嚥下障害障害県民意識啓発運動講演」の司会をさせていただきました。

つまり、

身体が不自由になってうまく食べ物を飲み込めない人が美味しく食べるためにはどうしたらよいか、
というお話なのです。

「ナーシングホーム気の里」施設長 田中靖代先生のお話。

口から食べるという事は単に栄養を補うだけの事ではなく
そこから、文化を味わい、生きる喜びを味わう、という行為である事。

この話を8年前に聴いていたら、私は母の介護食についてもっと本気で取り組んでいただろうと、思うのです。
日増しに食べられなくなった母。
最後に母は「スイカを食べたい」と言いました。
10月の半ば、私はスイカを探して盛岡の町を走りまわりました。

結局、母は買ってきたスイカを食べる事はありませんでした・・・

講演会後、介護食コンクールの授賞式がありました。

受賞者は佐々木和子さん「秋刀魚のガレットふわふわ海老だんごスープ」
「今日は母の法事でした・・」
涙ぐんでインタビューに答えてくださる佐々木さん。

マイクを持つ私も自分と母とのかかわりが重なり、ついつい言葉が詰まってしまいました・・・

私たちは日頃当たり前に食べる行為をしているのですが、
食べられない人いとって、食べることは「生きる喜びにもつながる」ということ、
日頃食べられる事への感謝をわすれてはいけないとつくづく思います。