田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

おらが町意識/麻屋与志夫

2011-03-16 08:17:58 | Weblog
3月16日 水曜日

●今夜は節電があるらしい。
もし停電していたら「塾はお休みします」という連絡を塾生の家庭にいれる。
どうもエライことに成った。
なんの変哲もなかった日常がいとも簡単に。
それも何の予告もなく変革されていく。

●電気とガス。
上下水道。
そして、広い意味でのすべてのinfrastructureに不安があると。
ひとはかくもた易く盲動にかりたてられるのか。
スーパーの棚はがら空きだぁ。
えっ、こんなものまで買い置くの? 
と言いたくなるようなものまで、なくなっている。
わたしたちは、第一次、二次のオイルショックのときの。
買い溜め現象を見てきている。

あわてるな。
あせるな。
安易に買い衝動に走るな。
と言いたい。

●地震、津波の被害にあったかたには。
もうしわけないが、それらは地域限定の現象だ。
ところが原発の制御問題でにわかに不安は世界的な広がりをみせいきた。
各国でも、原子力発電所の開発に憂慮している。

●いいことも起きているようだ。
大型量販店の進出で地域性がなくなっていた。
街に住むひとびとがその地域への帰属感を希薄にしていた。
「おらが町意識」が薄れてきていた。
全国どこに行っても、同じ看板、ロゴがみられる。
わたしの住む町でも街の商店街がなくなってから久しい。
急激な都市化で街の構造そのものがかわってしまった。
街の人がやっている個人商店が激減している。

●でも、この地震でいかに地域住民の連帯が大切か再認識されている。
個人商店が復活するところまではいかないだろう。
――でも、街のひとが集まって声をかけあう習慣がもどってくるといな。
大型店の買い物の味気なさ。
ただ黙々と商品をカゴに入れ、レジを通るだけ。
「毎度あり。あすは太郎君の卒業式ですね」
などという言葉はかけられない。聞こえてこない。
会話を交わしながら買い物をする楽しさをひとびとは忘れている。
寂しいことだ。

●学習塾にしても――。
先生たちが外部から通ってきているチエン化された大型進学塾は。
しばらくは休校。
学校も大変らしい。
こちらはカミサンと2人だけでやっている零細塾だ。
停電の時以外は通常授業です、と胸を張って言える。

●「思うように、子どもが勉強しないのですが」
などという悩みにも応えられる。
小さいことはイイことだなどと言うつもりはない。
が、あらゆる事象にたいして冷静的確な判断をくだせるような。
勉強をすることも大切だ。
とこのところ毎日反省している。



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