田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

侘助を眺めながらお酒に逃げることをかんがえた。 麻屋与志夫

2014-03-19 13:56:51 | ブログ
3月19日 水曜日

●侘助(わびすけ)が咲いている。

白侘助で猪口咲きだ。

二、三輪。他の庭木で木障(こさ)になっている薄闇に、白い花が顔をのぞかせている。

●いままで、チョコマカと薔薇の世話で動き回っていたカミサンはもう庭にはいない。

キッチンにいる。

蛇口から水の奔流する音。

食器の触れ合う気配。

そしに煮ものの、いい匂いが漂ってくる。

●わたしは濡れ縁に腰を下している。

目の前の侘助をあいてに、夢想に耽ってる。

●白い花を眺めながら、酒でも飲みたいとかんがえている。

●喉が腫れているのだろう。

なんとなく、気だるい。

今朝から小説は一行もかけていない。

こんなことではいけないと焦っているのだが、からだがツイテこない。

意欲はあっても、気力がわいてこない。

老いたのだろうか。

●お酒に逃げることばかりかんがえている。

風邪薬をのむよりも、お酒の方が体にはいいだろう。

なにしろ百薬の長というくらいだ。

屁理屈を、頭の中で考えながら侘助とにらめっこをしている。

●そのうちに侘助が意識から消えていく。

白い花を意識している。

その意識すら消えてしまった。

●どれくらいそうして過ごしたのだろう。

ブラッキが足元で鳴いていた。

わたしの意識を現実に呼び戻したのは黒い猫だった。

●あいかわらず、白い花は目前で風に揺れている。



 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 



熱望!! 実作のともなう国語教師。 麻屋与志夫

2014-03-19 04:23:29 | ブログ
3月19日 水曜日

●「怪談書きませんか/栃木県芙蓉高校文芸部」が明日配信予定だ。

予定日だから、数日遅れることもある。

角川ブックウォーカー・惑惑星で配信される4作目になる。

ぜひ、ご購読ください。

購入の手続きが複雑なのでたいへんでしょうが、よろしくお願いします。

●このブログでいつも書いているが、本を読むひとが少なくなっている。

本は従来のペーパーだろうが電子書籍だろうが手もとにおいて、いつでもくりかえし読める。

●あまりに楽しいことがあり過ぎる。

本を読む人口減少の理由はそのへんにあるのだろう。

それに、受験勉強一辺倒の現在の教育にも責任がある。

●もうすでに、まったく読書とはかかわりあいのない国語教師がいる。

だいたい、先生はその専門教科の実技がともなうものだ。

体育、美術、音楽、それぞれの教科の実技がともなっている。

それで、生徒たちも納得し、尊敬してくれる。

国語の先生はどうだろうか。

むかしは必ずといつていいほど、俳句、短歌、詩、散文の素養がともなっていた。

●わたしが栃木県に戻って来て。

――いまはレジェンとなった同人誌「現代」を地元の有志を誘って創刊した時。

参加してくれたのはほとんど先生たちだった。

古き良き時代の思い出でだ。

●いま、読書会か、ショートショートを書きましょう。

というような会を始めようと思っても参加者がない。

悲しいことだ。

●この情報の氾濫する時代に。

発信者となるのはたいへんなことだ。

GGは必死で文化不毛の栃木県で精進している。

誰か、助けて。

どなたか、GGを助けてください。

栃木県の高校の文芸部のみなさん、「怪談でもかきませんか」

みなさんも頑張ってください。

●今回の「怪談書きませんか/栃木県芙蓉高校文芸部」は――。

栃木県のみなさんに贈るGGから応援メッセージです。

田舎町に住んでいても――。

このITの時代。

全国区にむかって作品を発表することができる。

ということを理解してください。

●若い学生のみなさんも、読書に精をだし、実作のともなう人になってみませんか。

いゃぁ、作品を書くのは楽しいですよ。


配信予定

怪談書きませんか/栃木県芙蓉高校文芸部


著者麻屋与志夫ジャンル文芸レーベル惑惑星文庫出版社名惑惑星配信開始日2014年03月20日

古い怪談のある栃木。いま新しい怪談誕生。恐怖、戦慄保証付き

栃木には大中寺の七不思議がある。特に『馬首の井戸』や、秋成の日本吸血鬼物語の嚆矢(こうし)ともいわれている『青(あお)頭巾(ずきん)』は有名だ。―― その土地は、いま外来種ル―マニヤ吸血鬼の侵攻(しんこう)を受けている。吸血鬼監察官の文子と龍之介は敢然(かんぜん)とその敵に立ち向かう。龍之介のジイチャン翔太も愛する九(きゅう)尾(び)玉(たま)藻(も)と、命がけの抵抗をする。二組の恋人同士が最後にたどりついた境地(きょうち)、1000年の時空(じくう)を超えた愛の不滅(ふめつ)の物語。あなたは恐怖し、そして純愛に涙する。

麻屋与志夫









 角川ブックウォーカー惑惑星文庫で検索してください。
 はじめの4ページくらいは立ち読みコーナーがあって気軽に読めますよ。
 ブログとは違ったGGの小説の文章を読んでみてください。
 


 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 








鶯の初音を聞いた日春一番が吹いた 麻屋与志夫

2014-03-18 17:11:00 | ブログ
3月18日 火曜日

●三日ほど前きゅうに暖かになった日。

ウグイスの初音をきいた。

春一番が吹いた日だ。

新聞では、今日が春一番と書いてあったが、あの日、風は南から吹いた。

鹿沼は日光颪で北風がまことに冷たいので、南からの風には敏感になっている。

いよいよまちわびた春だ。

うれしいな。

なんとか厳しい冬を風邪で寝込むこともなくやりすごすことができた。

裏山でのウグイスの鳴き声が心地よい。

●「怪談書きませんか」は20日には配信される。

ポストには取り寄せた本がドンドント届いている。

読んで書いて――書いて読んで。

いよいよフルタイムの作家としてがんばるぞ!

●塾生も第一志望校全員合格。

これまたうれしいことだ。

●やはり、春はたのしいな。

明るい話題がつづくといいな。

こどもみたいに心がうきうきしている。

●明日はカミサンと日光街道でも散歩しょうかな。


 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 


この春休み、目がつぶれるほど本を読んでください。

2014-03-18 07:42:39 | ブログ
3月18日 火曜日

●アマゾンで購入した本が届いた。
ポストに本が郵送されてくる。
それも中古なので格安だ。
神田や、高田馬場の古本屋さんまで出かけれなくてすむ。
ありがたい時代になったものだ。
デイーン・クーンツ「フランケンシュタイン 支配」。
田中文雄「夏の旅人」。

●「夏の旅人」は初版本でもっていたのだが紛失してしまった。
どこからか、出でくるかもしれない。
ものぐさで、本棚の整理をしたことがない。
潔癖症で整理魔のカミサンにはいつもしかられている。
確かに、清潔好きのカミサンがいなかったら――。
わが家はタチマチごみ屋敷になるだろう。
でも心配なこともある。
いつの日か、粗大生ゴミとみなされたら、どうしたらいいのでしょうね。

●それはさておき、「夏の旅人」短編集ですが傑作揃いですよ。
GGおすすめの一冊です。

●電子書籍。角川ブックウォーカー「惑惑星文庫」に。
香取俊介と俊英の若い作家がぞくぞく傑作を配信しています。
ぜひご購読ください。
GGもこの20日には「怪談書きませんか/栃木芙蓉高校文芸部」をupします。
わたしの両親の生まれ育った栃木、わたしにとって第二の故郷栃木、を舞台にした怪談です。
こちらも、是非お読みになってください。

●80歳のGGになって、やっとおもいっきり小説を書く時間に恵まれるようになりました。
これから、さらに精進します。
80歳の新人作家といった気分です。
友だちのご厚情により作品発表の場を得たこと。
こんなうれしいことはありません。
それにしても、小説を書くことは、イヤァほんとにたのしいですね。
だから、精進できるのでしょうね。

●学生は春休み。
この春ぜひ古典との出会いをして下さい。

●これまた本棚のどこかに、わが家の本の海に漂流して見つからないのですが。
「風姿花伝」と、木村拓哉の「宮本武蔵」面白かったですよね。
「五輪の書」の二冊ぜひ読んでください。

●それから古いところで、「三太郎の日記」と「出家とその弟子」。

●新しいところでは、誉田哲也。全作品面白いです。
高校生だったら「アクセス」がベストかな。

●ともかく、この春休みに目がつぶれるほど、読書、読書、読書をしてください。
お節介な、GGからのおねがいです。





 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 



鴨の遊泳にカミサンとの過ぎ越し方を想った。 麻屋与志夫

2014-03-17 07:01:01 | ブログ
3月17日 月曜日

●昨日。
午後。
買い物がてら散歩にでた。
黒川に鴨が2羽つれだって泳いでいた。
いままでは、寒風の中だったので、うら寂びた印象だった。

●ほほに吹く風は、春風となっている。
水温む季節がやっと到来した。
肌に感じる温度もあたたかだ。
鴨の遊泳するうごきにもほのぼのとしたものがある。
人間は気候が暖かになるとものごとを明るくとらえるものなのだなぁ、と思った。

●カミサンは鴨にはキョウミがない。
さっさとVIVAのガーデンセンターに行ってしまった。
わたしは、ひとり流れの傍らの木製のベンチにすわった。
独りになると、いろんなことをかんがえる。

●カミサンは鶏恐怖症だ。
戦時中、疎開して住みついた鹿沼。
近所のおじさんが、鶏を絞殺し、血を抜き、羽をむしっているのを目撃してしまった。
「あの、ぶつぶつの黄色いトリ肌の色。忘れられない」
と嫌悪をうかべて言う。

●いまでも、テレビで、鶏が肌を曝した情景が映ると悲鳴をあげる。

●トリと名のつくものは、いっさい口にしない。
ポークもビーフもほとんど食べない。
菜食主義だ。

●わたしの小説に登場するマインドバンパイアの原型はカミサンだ。
精神エネルギーを吸うだけで生存している? ような節もある。
そして、綺麗好きの潔癖症。
わたしは服装の汚れなどあまり気にしない。

●まったく真逆――正反対の性格だ。
それでいて喧嘩したことがない。
まぁ、外食のときはすこしもめるが。
最近ではわたしがカミサンの好きなものを食べるようになった。
飲食店街をあちこちさまようことはなくなった。

●でも一昨日、宇都宮のオリオン通り。「甘味処(かんみどころ」でアンミツを誘われた。
「アマミドコロハだめ」とジョークにまぎらわせて逃げた。

●ゴメンナサイ。

●二羽の鴨が仲良く泳いでいるのを眺めた。

●カミサンとの過ぎ越し方をしばし想った。



 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 



宇都宮餃子おいしかった。 麻屋与志夫

2014-03-16 08:53:47 | ブログ
3月16日 日曜日

●昨日。

宇都宮駅の空に白い月がでていた。

もうまもなく、たそがれてくる時刻。

歩きつかれて、宮の橋からぼんやりと駅の上空を見上げた。

●白い月がでていた。

それがいかにも初春の夕暮れらしかった。

あわただしく、行き交う人もだいぶ薄着になっている。

こちらはGGだからまだ真冬の服装のままだ。

すこし汗ばむ。

あしたは、もっと暖かくなるという予報だ。

●一番古いパソコンが使えなくなるという。

ヨドバシカメラでいろいろ手続きがあった。

カミサン任せ。

パソコンのことはなにもわからない。

悲しくなる。

●宇都宮餃子館でニンニク餃子で昼食。

おいしかった。

そういえば「宇都宮餃子VSたこやき」書き書きかけになっている。

早く、完成させたい。

●やることが多すぎて、体は1つ。

なんとかね時間管理を再考するひつようがありそうだ。



 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 



猫踏んじゃった。ゴメンネゴメンネ。 麻屋与志夫

2014-03-15 06:46:33 | ブログ
3月15日 土曜日

●「ギャ」と足元でブラッキが絶叫した。

ドァを閉めた。

ブラッキがいた。

気づかなかった。

猫だからわたしの足もと――いつも少し後ろからついてくるので目に入らない。

ドァに尻尾をはさまれての甲高い悲鳴だった。

「ごめんな。ごめんな」さぞや、痛かっただろう。

●よくブラッキの尾を踏むようになった。

これやはり、わたしの老化現象なのだろうか。

以前にはしなかったことだ。

注意力がにぶくなっている。

そうとしか、思えない。

●文章を書いていても、とんでもないまちがいをする。

指摘されればすぐ納得できる。

これも緊張感がたるんで、弱くなっている証拠みたいなものだ。

●原稿を書いていても、2時間くらいしかつづかない。

なんとなく、ものうくなって立ちあがってしまう。

とともかく、5時間くらいはつづけて机に向かいタイピングを続けたい。

作品の完成は遅れるばかりだ。

●座業なので背筋が弱くなった。

すぐに背中が疲れたりする。

頭の衰えだと思うのはシャクなので、散歩の時間をふやして、体を鍛えようと思う。




 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 


●超短編小説49 それぞれの孤影

2014-03-10 16:42:20 | 超短編小説
3月10日 月曜日

●超短編小説49 それぞれの孤影

鹿沼の銀座通りで後ろから声をかけられた。
カミサンとふたりで同時に振り返るとKだった。
「やんなっちゃうよ。明日病院だ」
「どうしたの」
この街での最後の同級生に訊いた。
「悪い病気だと」
自転車で去っていく。
背をかがめ、自転車をこぎながら遠ざかる。
ギギとペタルを踏む音。
寂しそうな後ろ姿を黙って見送った。
悪い病気と聞いては、もうそれ以上立ち入ったことは訊けなかった。
わたし位の歳になると年々友だちが、アチラに移籍していく。
もう会えなくなった友だちが何人になるだろうか。
「誤診だといいな」
わたしはカミサンには聞こえないほど小さな声でいった。
いつも、「病気になったら、どうしょう。だれの世話になれるのかな」と心細いことを呟いているカミサンだ。
わたしは、カミサンの手を握った。
冷たかった。


 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 



倒れ伏すとも萩の原の覚悟で小説家を志したあの頃に戻りたい。  麻屋与志夫

2014-03-10 09:17:27 | ブログ
3月10日 月曜日

●『ムンク浜辺の少女は/吸血鬼だよ』改訂がおわった。

何回書き直したか忘れた。

この小説を書きだした頃、話し相手になってくれた石原さん。

中学生だったよね。

何処でなにしているだろうか。

鹿高の文芸部に入ったのだったよね。

大学を卒業して就職したのかな。

●長く半世紀も学習塾をやっているのでいろいろな卒業生がいる。

みんな、元気にやっているのだろうか。

●今日からまた『JINRO武と玲加の初恋物語』に戻る。

この作品は一応は書きあげたものの、整合性がまったくなっていない。

いままでの書き方。

シークェンスに緊迫感があればいい。

といった構成だった。

それを、ストーリーを重視する。

サスペンスを伴ってクライマックスにさしかかる。

といったオーソドックスな小説作法を取り入れようと思う。

苦労するだろう。

●わたしが小説家を志した頃は、『野ざらし』覚悟の出発だった。

古いですね。

『行き行きて倒れ伏すとも萩の原』曽良の句を実感としての東京への旅立ちだった。

●いまだに、フルタイムの作家にはなっていない。

もういちど、あの青春の日々を思い起こし今年から精進しています。

幸い行き倒れにもならず、5人の孫にも恵まれました。

わたしが倒れてもカミサンのことは皆が面倒みてくれるでしょう。

●理想にもえていた青春の想いを胸に秘め、前に進もう。

 

 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村

 



早春の街をカミサンと歩く  麻屋与志夫

2014-03-09 22:03:07 | ブログ
3月9日 日曜日

●午後、買い物がてらカミサンとぶらりと街に出た。

街の駅で「芹。セリ」をかった。

季節の香りと食感がなんともいえない。

うれしい春の贈り物だ。

●新鹿沼橋の近くの新規開店の「ヤオハン」に寄る。

トリのレバー。

カツ一枚。

ウド。

●風は冷たい。

でも、春の光。

春の白い雲。

春の明るさを満喫しての二時間ほどの散歩だった。

●毎日小説を書き続けるためにも、散歩して体を鍛えよう。

体重も二キロほど落とす必要がある。


 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへにほんブログ村