事務所が変って…少し方向が違う仕事をしてる僕です。
同じスタジオでも…違うブースで仕事をする事が多いです。
当然スタッフも変りますから…初対面の方々で緊張します。
僕はスタッフの方々が好きで…大切に付き合います。
このスタッフのお陰で…僕達の仕事が成立するのです。
風邪や花粉や二日酔いの最悪状態を…なんとか誤魔化してくれます。
今日は年末年始の特番の仕事…久し振りのボイスオーバーです。
特番で沢山のスタッフで…ごった返しているスタジオです。
挨拶もそこそこに仕事が始まり…そこそこで仕事を終えます。
そしてスタジオを出た僕の後ろから…声を掛ける人物がいます。
「小野さ~ん!あの…僕覚えています?」
振り返ると…そこに居た彼は小太りの白髪が少し始まった感じの方です。
『えっ!』少し戸惑った僕の時間は…1秒も掛かりません。
『ああ!』直ぐに20年前以上の時間が…僕の脳裏に蘇ってきます。
『名前は?』思い出せなかったのですが…顔はバッチリ覚えています。
20年前にまだ新人だった僕達は…スタジオの隅っこで話していました。
飲み屋でも端っこで…話していました。
その後彼の居た大手スタジオが閉鎖して…僕達は会う事はなかったのです。
その彼との再会は仕事中なので…短時間では言葉が詰ります。
でも感極まって抱擁です…男同士でスイマセン。
彼は仕事中なので…今後は会う機会を期待して帰ります。
まだまだ新人だった頃の僕を…シミジミ思い出します。
先輩の後を付回し…芝居を盗もうと必死でした。
その時も…同世代のスタッフと話す事が大好きでした。
若い感性は…いつの時代も新鮮です。
その感性を…見て・聞いて・感じてきました。
その大好きな一人に…再び巡り合えた事に大感動の僕でした。