今日は…吹き替えの仕事です。
短期間で集中収録の…韓流ドラマです。
だから毎日のように…韓国語を耳にします。
スタジオに向かい青山通りを…歩く僕です。
すると「すいません」と…声を掛けられます。
そこには挙動不審のカップルが…佇んでいます。
「ここに行きたい」と…地図を差し出します。
その一言は…たどたどしい日本語で外国の方です。
僕は地図を受け取ると…日本語以外で話てかけてきます。
その言葉は…韓国語です。
二人は…道に迷っているようです。
そして事もあろうか…僕に助けを求めます。
だが渡された地図は…チンプンカンプンです。
現在地を特定するのも…四苦八苦する謎の地図です。
その地図を360度クルクル回し見する…方向音痴の僕です。
二人は…コソコソ話てます。
悩んでいる僕の顔を…見ています。
物凄く不安そうな…雰囲気を感じます。
「この人…大丈夫かな」
「頼りない…日本人だね」
「こいつは…失敗だったよ」
韓国語で…そう言ってるようです。
韓国語は解らないが…雰囲気は解ります。
韓国語を…毎日聞いている僕は韓国雰囲気通です。
しかし…地図は解りません。
そこで…強引に場所を決めます。
そして…勘のみで道案内した僕です。
でもカップルは…信じてません。
僕が去った後…別の方に聞いています。
全く同じ質問に…簡単に理解したようでした。
その後の仕事は…
日本版の作品に…必死で替えました。