昼食をとり…お店を出ます。
すると…後から声がします。
僕の前には…人はいません。
「おじいちゃん~!」
若い女性の声は…必死です。
僕は…関係ないと思います。
だhが…また声がしました。
「おじいちゃん!おじいちゃん~!」
その声は…僕に掛かってます。
もしかしてと…僕は思います。
でも…その呼び方は違います。
「おじいちゃん!おじいちゃん!おじいちゃん~!」
もしかしたら…お店に忘れ物をしたのか。
お店の人が…それで声を掛けてくれたのか。
でも…おじいちゃん呼ばれはないんじゃないか。
少しムッとして…後ろを振り返りました。
高校生くらいの女の子と…目が合います。
彼女は立ち止まり…ビックリしています。
僕の真後ろには…お年寄りがいます。
背をまるめ杖をつき…戸惑っています。
この方は将に…おじいちゃんなのでした。
「違います!…すいませんでした!」
彼女は…ことが解ったように言いました。
そしておじいちゃんに…近寄っていきます。
僕は軽く会釈をして…その場を去ります。
だが待てよ…違いますよは何が違うのかな。
おじいちゃんは…僕の方じゃないという意味。
おじいちゃんという言葉に…
振り返った自分に落ち込みます。