珍しい植物ではありませんが、畑沢での昔の記憶が一切ありません。ハハコグサの解説などを読むと、どこにでも生えているごく一般的な植物だそうです。
昔の私の場合は、遊びか食べる対象でない限りは、あっても気づかなかっただけでしょう。
ところが、山登りを始めたころ、山の仲間は「エーデルワーイス エーデルワーイス…」などと気取って歌い、「これがそのエーデルワイスだよ」と誇らしげにウスユキソウを教えてくれました。それ以来、表面が粉を吹いたように白くなっている植物を見ると、私も真似をして一節を歌い、「これがエーデルワイスだよ」ともっともらしい嘘を自慢げに話していました。今、思うと、私が言っていたエーデルワイスはウスユキソウではなくて、このハハコグサだったと思います。それでも考えてみると、全く同じではないにしても、少しだけ近縁の植物でしたから、「まあ、いいか」と思います。
この写真は、千鳥川の土手で撮影しました。