-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

松母橋(まつぼばし)の上から周囲の風景

2016-04-07 17:20:29 | 近況報告

 昨日(平成28年4月6日)、前日に続いての晴天でしたので、葉が茂って見通しが悪くなる前に、背中炙り峠の楯と古道を調査しに行ってきました。今年は雪融けが早く、適度な残雪さえもなくなってしまうのではないかと焦って出かけました。調査の方はまあまあの成果を得ることができました。去年の秋と比べて格段に見通しが利き、新たな発見がいくつかありました。この時期は調査に最適です。特に私のように何の専門的な知識と技術を持っていない者は、肉眼を主体とした調査になりますので、見通しが利く利かないは重要な意味を持っています。

 さて、五月下旬まで背炙り峠(県道29号線)が通れませんので、尾花沢と延沢を回って畑沢へ向かいました。荒町の集落を過ぎて畑沢へ入る前に、朧気川に架かっている松母橋を渡ります。ところが、そのまま橋を渡るにはもったいないほどに周囲がきれいに見えました。そこで、本当は悪いことかも知れませんが、橋の上に車を止めて、周囲の景色を眺めてしまいました。

 最初に右前方の山です。まだ名前を知りません。畑沢から延沢にある小学校や中学校へ通学する時に、いつも目にした独特の形をした山です。大変に急峻な斜面を有していますので、冬季はしょっちゅう雪崩が起きます。そこで、固有名詞としてではなく、一般名詞として「なでつぎやま」と呼んでいました。一般名詞ですから、この山以外にも、雪崩が起き易い山はこのように呼ばれます。この山、形が独特なのは理由があります。じっと写真を御覧ください。山の上の方が岩だらけで、下の方は岩が見えません。しかも地層らしきものが、右(南 畑沢側)から左(北 延沢側)へ向かって、上がっています。それを千鳥川が削りました。これがその理由だそうです。「何とか地形」らしき名前があったのですが、忘れました。このブログでも説明したのですが、面倒なので探しません。詳しくお知りになりたい方は、「尾花沢市史」の上巻を御覧ください。私が説明するよりも、ずっと確かです。それは置いときまして、あらためて眺めると惚れ惚れします。いつか登ってみたいと思いつつ、既に半世紀を過ぎてしまいました。

 さて、反対側を見ますと遠くに細野地区の集落が見えます。そして集落の直ぐ上にはスキー場のように白い雪の帯が見えます。ここにも行って滑ってみたいのですが、まだその機会がありません。

 橋の真下には、朧気川が流れています。例年ですと、雪融けの濁った水がにごった水がごうごうと流れているのですが、今年は既に雪融けもほぼ終わりに近づいて、澄んだ水が流れています。それでも、雪融けが盛んだったころは、大分、増水したようで、川岸の近くの葦が流れの方向へねじ伏せられています。よく見ると、この川には魚道が作られています。川の工事が頻繁に行われて、どこもかしこも魚などの生き物がすめなくなっている所が多くなっているのですが、このようにきちんと魚道を作ってもらうと、生き物の移動が可能となり、生態系の保全がより確実になります。ありがたいことです。

 

 魚たちがいると、人もいるようで、橋の上流には釣り人が見えます。この日は平日でしたから、この人も、私と同じように「退職者」で、岩魚や山女を釣りに来たのでしょう。さて、釣果はいかがだったでしょうか。聞きたかったのですが、なかなか来ないので、聞かないでこの場を離れました。

 

コメント
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