平成28年6月8日、まだ通れない背炙峠ではなくて、尾花沢を回って古殿、車段に入りました。何やら幟(のぼり)を立てている人たちがいました。幟を見ると、私は直ぐに「祭」とか「イベント」に結びつきます。そして、「誰にも」「どんなことでも」聞くことができる才能を発揮しました。車を止めて聞きましたら、来たる6月22日に尾花沢一周の駅伝大会があるのだそうです。市役所の方々が作業をなさっていました。
畑沢はどこか蒸し暑い空気に囲まれていました。どことなく、どんよりと曇っているのですが、気温は十分に夏です。田んぼは一面、水に満たされています。
近くに葦(アシ)が葉を伸ばしていました。この時期、この葦を見ると、遠い昔を思い出します。実に今から約60年も前の田植えのころです。昔、田植え作業には一家全員が出かけました。まだ小学校にも入らない私は、田植えのどんな役にも立ちませんが、一応、田植え現場にはいました。大人たちの仕事を見ていたのでしょうが、大した関心もなく田んぼの周りをうろうろしていたことでしょう。休憩の時に中学生の兄が、葦で船を作ってくれました。それがこの船です。それ以来、この葦船は私の得意技の一つになりました。、葦船は帆に風を受けてすーっと軽やかに進んでいきます。