台風7号による山形県内への影響が大きかったのは、8月16日の豪雨でした。山形県最上町の瀬見で125㎜、私が住んでいる山形市でさえも115㎜の雨が降りました。日照り続きで、畑がカラカラに乾ききっていたところに、今度は土砂降りでした。豪雨から翌々日の18日に畑沢へ行ってきました。稲は順調に成長していて、風が強くなかったので倒れることはありませんでした。まずは良かった良かった。稲の穂が重くなって垂れ始めています。収穫が楽しみです。
千鳥川には増水した跡がくっきりと残されていました。この写真の水量でさえも、通常より何倍もありますが、豪雨での水量はこれよりも、遥かに上回っていて、護岸ブロックの色が変わっている線まで水位が上昇したようです。しかし、幸い越流には至っていません。畑沢を含めて常盤地区の川岸は高いので、これまでも洪水になったことを聞いたことがありません。
ところが、洪水には至らないまでも朧気川ほどの大きな川になると、増水はすさまじかったようです。千鳥川の川幅よりも10倍はありますし、傾斜も急なので、増水時の流れは恐ろしい光景になります。写真のように河原に生えていた葦は、急流でなぎ倒されてしまいました。お陰で邪魔な葦が刈り払われたような風景で、半分、嬉しい気持でもあります。最近は葦が川を覆ってしまうので、川が見えなくなっています。豪雨で久しぶりにすっきりとなりました。
雨が降っても風邪は強くなかったので、花たちも無事でした。かなり季節外れな気もしますが、ホソバギボウシが咲いていました。しかも色が濃かったので、記念撮影と相成りました。同じ花でも、色が濃くなると別種のような感じを与えます。
田んぼの嫌われ者のオモダカが元気いっぱいです。農家ではこの植物を目の敵にしますが、私は昔から独特の葉の形を気に入っています。「夏の水辺」を感じさせます。
田んぼの近くに、まるで野菊を大きくしたような花が咲いていました。どう見ても野生種ではありません。どなたかが園芸種を植えたようです。色が鮮やかでした。
田んぼから離れて畑の中に来ると、山の木であるタラノ木の花が咲いていました。今は畑の中にもタラノ木が進出しています。春先にタラの芽を摘んで天ぷらにしたり、おひたしにすると美味しい植物ですが、食べる時期でないと全く見向きもされません。今回、初めて気づきました。今頃に花が咲くようです。花には、蜜を求めて蜂が集まっていました。蜜蜂のようでそれよりも小さい別の蜂のような分からない種類の蜂です。単なる私の無知でしょうか。