先に投稿した椿について、畑沢でさらに調べてみました。すると、いよいよユキツバキの可能性が高くなってきました。先ず驚いたのが分布状態です。熊野神社を広く取り囲む東、北および西の斜面一帯に椿が生えていました。200m以上の広域にわたっています。広葉樹の下に這いつくばるように生えていますので、これから広葉樹の葉が茂ると見えにくくなります。なお、ユキツバキの説明によると、白鷹丘陵の東側に生えているユキツバキ群落が全国の分布域の東端となっていましたが、畑沢の野生椿がユキツバキだとすると、さらに東側のユキツバキということになります。
東側から撮影(黄色の線で囲まれた場所が分布域)
西側斜面(黄色の線で囲まれた場所が分布域)
広葉樹の下に樹高が1~2m、幹の太さは太いところでも5~6cmです。葉の縁にある「鋸歯」は鋭くて、触れると痛いくらいです。葉脈も葉の縁までくっきりと見えます。
葉の形は、普通の椿のそれと比較するとかなり細身です。葉柄の長さについては、基準が分からないので短いとも長いとも判断することができません。
次のとおりネットのWikipediaの説明に照らしてみましたら、少なくとも現段階で確認できる項目ではユキツバキと言える可能性が濃くなりました。
1 幹の高さは1-2mほど……合致
2 葉は枝に互生……合致
3 葉柄が短い……判断不能
4 葉の形は楕円形で先端は尖り……合致
5 葉の縁はヤブツバキに比べて鋸歯が鋭い……合致
6 樹形は積雪の関係で地を這う形になる……合致
7 花期は4-6月……未確認
8 花弁は薄く、水平に広く開く……未確認
9 雄蕊の花糸は合着せず、濃橙黄色から黄赤色……未確認
10 果実はまれに実り、種子は1-2個……未確認
引き続き確認作業を進めていきますが、何方かの応援があれば心強いです。いかがでしょうか。
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