赤ワインに、玉葱、人参などの野菜、
そして、先日もらったブーケガルニも入れて、
その中で牛肉を一晩漬け込みます。
そして、肉だけ取り出して、フライパンで焼いて、
表面に焦げ目をつけてから、漬け込んだ野菜と、
付け合せにするためのポテトと人参と共に、オーブンで焼きます。
焼きあがったら取り出して、しばらくアルミホイルに包んでおきます。
鉄板に残った肉汁、赤ワイン、バター、塩、コショウで、
グレービーソースを作って、
薄く切ったローストビーフにかけて出来上がり。
いい具合に焼けましたが。。。
もう少し薄めに切った方が、美味しそうだったかも。。。ですね。
★「銀漢の賦」 葉室麟 読みました。
第14回松本清張賞受賞作であり、
“私は、この作品に満点をつけました” 宮部みゆき
なんて帯がついてるから、よけいに読書欲をそそられます。
少年時代を共に同じ道場で過ごした、十蔵、源五、小弥太。
時は流れ、それぞれの道をすすみ、3人が再開した時、
彼らには厳しい現実が待っていた。
家老、郡方役、農民一揆を企てる者。。。
友情だけでは、どうすることもできない、自分の立場。。。
幼い日の記憶を胸に秘め、3人の心は揺れるのだった。
「銀漢の賦」とは天の川のこと。
3人が見た、幼い頃の天の川。。。
その美しさは、彼らの胸にしっかりと刻まれていたのだろう。。。
男でしか通じ合えない心。。。そんなものを感じました。
深く、美しく、読み応えのある物語。
★ 「猫鳴り」 沼田まほかる 読みました。
猫好きの人にも、そうでない人にも、おすすめの1冊です。
40歳でやっと授かった子供を流産してしまった信枝。
そんな時、庭に赤茶色の子猫が迷い込んできた。
まだ生まれたばかりで、みすぼらしく、
まるでヒキガエルのような、その猫は、
消えてしまった赤ん坊を思い起こさせ、おぞましささえ感じる。
彼女は、その猫を、新聞紙に来るんで、畑に捨てに行くのだが。。。
猫を飼った事がある人ならわかるような、細かい描写が嬉しい。
あぁ。。。そうそう、そんなしぐさするよなぁ。。。って、
スフィンクス座りとか、丸くなって寝る姿がアンモナイトのようだとか、
気分のいい時にグルルル。。。とうなるのを「猫鳴り」と名づけたり、
猫好きの私は、思わずムフフ。。。となってしまう。
登場人物も、興味をそそる人たちばかりで、面白い。
父子家庭の親子の会話が、また、いいんだなぁ。。。
そして、一匹の猫が、悶々とした日々を送る少年の心に、
ほのかな光を与えたり、
孤独な老人の寂しさや、死への恐怖をやわらげて行く様も、
深く静かに描かれていて、じんわりと涙があふれたのでした。
たかが猫。。。されど猫。。。