第2部は「前田建設ファンタジー営業部」の広報活動に関してのお話でした。
講師の先生は、岩坂氏、綱川氏、東間氏の三名の方たちが、交代で進行して行きました。
まずは、「ファンタジー営業部」の成り立ちから始まって行きました。
前田建設工業は、土木・建築工事を業としている大手ゼネコンです。業界内では、丁寧な仕事をすることでとても評価の高い会社なのですが、一般の方にとっては、スーパーゼネコン並の知名度が無いのが現状です。それを打破すべく、岩坂氏が「ゲリラ的広報活動」として開始したのが、『ファンタジー営業部』だそうです。営業経費をかけず、前田建設のファンになってもらうことを念頭において考え抜いたことが、従来にはないWebの活用だったそうです。通常Webは、不特定多数の方を対象とするものなのですが、対象を限定することで、コアなファンを獲得しようとする戦略としたことに成功の秘密があったようです。
・建設業では例のないエンドユーザー対象として
1.メインユーザーである30代男性にうけるもの
2.サブカルチャー的アプローチを持つもの
3.その分野のコアなファンをも納得させるもの
4.社としてGOサインの出るもの
5.社会的に迷惑のかけない
以上の5点を考慮に入れて取り組んだプロジェクトがマジンガーZの格納庫だったそうです。これを実現させるには数々の壁にもぶち当たったそうですが、熱意と内容の面白さから、関係者の皆様がボランティアでプロジェクトへ協力していただけたそうです。その後、「銀河鉄道999の発射台」「グランツーリスモ4のサーキット」。。。へと続き、現在は「地球防衛軍」のプロジェクトが進行しているそうです。グランツーリスモのメインスタンドの設計には、「ArchiCAD」の三次元機能をフルに活用し設計を進めて行ったそうです。
「ファンタジー営業部」の取り組みは、各方面にて大反響を呼び、Webのヒット数は3倍に増加し、建築雑誌・IT雑誌・新聞(読売、朝日、毎日、日経、フジサンケイ、等々)・TV(NHK、日本テレビ、テレビ朝日、よみうりTV等々)・単行本出版へと繋がって行ったそうです。
最初の思いつきから、それを実行して行く行動力、その熱意に周囲も動かされ、結果として大成功をおさめる。NHKで放映していた、「プロジェクトX」を地でいく、サクセスストーリーそのものですね。
熱い情熱は、いつまでも持ち続けなければいけないなと実感しました(^^)v
ファンタジー営業部のホームページ
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