広大な公園で小さな運転会
会員番号31-117
岸田 弘 様
10月11日(日)幕張メッセの南東に展開する総面積68haの広大な公園、幕張海浜公園の一角を使った運転会に参加してきました。この公園は8つのブロックに分けられ、その一つが「千葉マリンスタジアムとその駐車場」という大きな公園。その中のBブロック「水と緑のプロムナード」の中の一角に、70mと100mの円形仮設レールを2か所に設置しての運転会が行われました。
みんな揃って
これは「千葉に(ひめはるの里に代わる)常設運転会場を造ろう!!」と県や市に働きかけているOSLSC関東の青木佑一さんが、「県民参加の公園づくり」をめざすNPO法人「幕張海浜公園を育てる会」の10月イベントに協賛参加したもので、「'09ハロウィンパーティin幕張」のプログラムの一つに「ミニSL運転会」を組み込むことで実現した手づくり運転会です。
青天の下、デモ運転/青木さん
芝生と樹木に囲まれたアスファルト舗装の広場2か所に「自由にレールを敷いて…」との青木さんの指示に戸惑いながらも、青木さんの半径2.5mのレールを使った全長70mと、吉岡さんの半径10mのレールを使った全長100mのレイアウトが2面完成。贅沢なダブル運転会場で10時からのハロウィンイベント開催を待ちます。
この日はOS主催の白馬運転会と重なったため、幕張参加者は、青木さんの他、富士見市ミニSLボランティアの蕪木さん、OSLSC関東の吉岡さんと息子の洸君、栗原さん、岸田さんと駅長を命ぜられた青木さんの奥さまの7人でした。
親子の笑顔を乗せて/栗原さん
あのモーターショーやCEATECで賑わう幕張メッセに隣接する公園でのイベント。「沢山の参加者が押し寄せて大混乱に…」と心配していたのですが、運転会場への参加者はちらほら…。それでもミニSLに気づいた子供たちは目を輝かせて乗り込んでくれます。
小さな笑顔が並んで/吉岡さん
整理のため100円の乗車券を本部で販売。300枚を予定しましたが、結局有料乗客は210名(+保護者)に留まりました。ハロウィンパーティのため仮装しての乗客が多く、広すぎる会場のため運転会に気づかない家族も多かったようです。
おかげで参加車両5両は青木線に3両、吉岡線に2両が入線し、自由運転が主で時々運客ということになり、運転会としてもゆっくり運転を楽しむことが出来ました。売上金は本部の収入とし、機材運搬のレンタカー費用を負担していただいて、収支はなんとか黒字になったようです。
2か所のレイアウトを行き来して、すべての車両に2回ずつ乗り込む2歳位の男の子には、「大きくなったら一緒にやろうね」と声をかけたり、「ミニSLが好きな他の家族も誘って皆で来たかった」というご夫人には、「是非とも県や市に要望を伝えて…」と誘致活動をお願いしたりと参加者との交流も楽しみました。
私の興味は、吉岡さんの機材の積み込み。事前にT5改の機関車、3台の乗用台車に100mのレールを「ステップワゴンに積み込んだ」と聞いていたので、「どうしてそんな事が…」と思っていたのですが、その秘密は、レールがコンパクトであることが分かりました。
レールと車両を積み終えて
ロケット用の半径3.8mのアルミ簡易線路を半径10mとしたOS特注レール48本の円と1.35mの直線の組合せで、「軽いこと、重ねて積み上げる時の取回しが楽なこと、コンパクトに収まること」など、なかなかの優れものです。100m分のレールのその積載状況は、写真をご覧ください。
青木さん(と私共)の夢に向かっての計画は成功裏に終えました。来週18日は隣の「ふなばし三番瀬海浜公園でのベイフェスティバル」での運転会です。7人での小さな活動の芽を大きく育てて行きたいと思います。