まだ曲げモーメント計算していませんが、とりあえず、壊れるんならこんな感じ?って無責任に描きます。
全てはケンチャナヨから始まる。
201X年、壊れる壊れると言われながら倒壊しない第2ロッテワールドタワーだったが、もういい加減に気にするのはケンチャナヨ!
と例の如く、たがが緩んできた。それまで慎重だったのが、その後緊張が駄々漏れするのである。
先ずは住宅地への荷物搬送が重要となった。
今まで高層住宅での朝日をでかいベッドの上で見たいというチョンが、馬鹿の一つ覚えで、とにかく持って上がる事が増えた。
このベッドがIKEAの適当なのならいいのに、馬鹿が大理石のベースがテンコ盛りで持ち上げられた。
到底エレベーターでは手も回らないし、荷物搬入にクレーンが再度出てきた。これが問題だった。
その時、設計会社の人間は、重量計算をしていた。
上司からは「建設施工は相手側の責任だ」とは言われるが、どんな状態になっているか知りたい気分もある。
先ず、想定した基礎はスッカスカ、それを周辺構造物の鉄鋼構造が浮力を構成しているのが助けているという、浮揚している高層建築である。
この荷物引き上げ用のクレーンは、フル回転で夜も動いていた。それは臆病風で、入居を拒否していた人間がドット来たのだ。
その頃別の亀裂が出始めているが、それは南の方に傾斜が出てきた可能性があった。
問題だったのが、クレーンが荷物を引き上げるのだが、その場所が道に面した方がいいので、南側に設置され、そこから荷物を持ち上げる。
クレーンの重量は、本体の構造になる。また、中心からオフセットした位置にある。
ほぼ満室の入居状態で、一斉に、第2ロッテワールドの全員入居記念の花火が上げられる事となり、それは南面する川で打ち上げられるのだ。それを皆が見るのである。
この時は、すさまじい数のチョンが集まった。昨日の状態から飲めや騒げの大騒ぎで、翌日になり、夕刻になれば、3時から上ってくる。
警備員が気づいた。
「日の光りが、昨日とはえらく違う。」
そう、タワーが歪んでいるのである。
頭の悪いチョンは計算が出来ない。大体、一室に置ける荷物の重量は10tまでだったのだが、馬鹿が無理を当たり前と思うほどの糞低酷で、その結果、ロッテワールドタワーは過積載状態だった。
そして景観が悪いとクレーンが撤去された。これが北側だった。これが辛うじて重量バランスをとっていたのだが、それがなくなったのである。
頭の悪いチョンが、三々五々南側に集まってくる。そのとき、北風が南側に急に吹いてきた。この時期良くある話なのである。
やはりケンチャナヨ。
無視してやり過ごした。しかし北側では、異常が発生しだした。
先ず、周辺を支えているH鋼とコンクリートの間にひびが入り、それが見る見るうちに広がっていくのである。
それは30回ぐらいのガラスの回廊は、ひびが入りだした。
その時に、風がまた強く吹いた。北と南のガラスが半分ひびが入った。その揺れが徐々に大きくなり、特に107回以上は、酷かった。
何しろ、重量は中央構造物で支えるしかないのだ。そして、弱い点はそこに集中した。先ず107から123階までの揺れが酷かった。そして、南側が崩れ出した。
亀裂は一気に広がり、そのまま崩落する勢いだった。だが、無駄に思えた、H鋼が、落下を一時的であるが抑えた。だが、その後尻餅をついた形の107階からの構造物は、一旦停止したが、その後、全体が南側に傾斜する動きが強く、そのまま南側に崩落、それを未練がましくH鋼が止めたが直ぐに千切れた。
上部構造物が落下したのだ。中には300人はいた。全員VIP待遇である。それが死体の判別すら出来ない状態となった。
上部構造は、落下しただけでは終わらない。落下後、ロッテワールド側に倒れこんで、10階辺りのメガ柱2本を破壊した。
それにより、南側傾斜は更に酷くなった。
館内は大絶叫の火病だった。最早何が出来る訳もなく、非常階段に殺到した、だが、絶望的な事が分かった。
非常階段が非情に狭い。更には、この人数で来ては到底持たない構造だった。最初、非常階段を全力で降りていくのだが徐々に、歩みが遅くなり、そして、とうとう、身動きが取れなくなって、そして、ギシギシと嫌な音がする。そして、シャフト全体がギギギギと大きな音になる。チョングソの「アイゴ」の大絶叫になる前に、非常階段シャフトが丸ごと落下した。
やはり死人の判別は不可能なほどだった。
一次非常階段シャフトに集中したチョンが落ちてバランスが戻ったが強度部材もなくなっていた。今度は、今度こそは南側。
そう中に居るチョンが全部確信した頃、目の前の川、道路から大量の水が噴水のように出ているのである。
「ああ!ああ!あああ!」
全員が大声をあげた。最後の火病だ。メガ柱が各所で破断し、そして垂直崩壊も進んでいった。何より、中央構造部は、形は維持する一方中に艤装されたエレベーター・エスカレーターが次々に壊れ、乗っていた人間がはじき出された。
川筋の道路に亀裂が入り、それが広がる、それは、直ぐに第2ロッテワールドタワーが納まるための亀裂のようだった。そして、そうなったのである。
挙句の果てである。「ばばばばばぁ!ばぁ~ん」と内部の配電設備がショート・爆発する。そして、その周辺の該当が光を失う。そして、破壊した配電設備と時ならぬ雨が降り出し、小さなショートを起こした。
そこに、555mの構造は無い。目障りな欠陥建築物は、穏当な崩壊を迎えた。
だが、他にも5つも建っている。次は何処が崩壊するのか?