「音楽の根を掘る・安達元彦」が刊行された。
沢山の方々が関わり、出版に至ったのだろう。
その代表ってのが、高校時代の同級生だ(腐れ縁・・?)。
本を広めてほしいと、わざわざ、川崎からやってきて(実家で所用があったらしい)、喫茶店などで待ち合わせて、あれこれと、人生を語った。
ロストのゆっこも、同じ同級生なので、ご一緒。
分厚い・・・・実に分厚く、しっかりした装丁の本だ。(うかつに読んではいけない?)
笠木透氏と、フォークスで一緒にフォークを歌い作ってきた方だが、京浜協同劇団の座付き作曲家のような方でもある。
新進気鋭のクラシックの現代音楽の作曲家で世に出るが、笠木さんや我夢土下座などとの交流で、民族の音楽へと、ある意味クラシックを捨ててしまった方のように僕は思っている。
そして僕の師匠、岡田京子さんの旦那でもあるぞ。
この様な言葉を残し、これを読んだ僕ははたと立ち止まった記憶がある。
この様な言葉も残し、僕は共感し、ロストの音楽的芯の形成はこの言葉をいつも抱いていたように思う。
安達元彦をググったらこんなことが書いてあった。
安達元彦
あだち もとひこ
1940-
作曲家。
1958年、国立音楽大学作曲科入学、島岡譲に和声とフーガ、外崎幹二に対位法を師事。同大学中退後は松平頼暁に師事。
歌謡曲、浪花節、地唄を初め、ジャズやアジア・アフリカの民俗音楽にも影響された作風。
代表作:
Concerto 1962 (音楽之友社作曲懸賞入賞、また65年ISCM第89回世界音楽祭入選)
Air 1968 (無伴奏ヴァイオリンのための)
Toccata 1968(邦楽アンサンブルのための)
Concertanto 1969 (芸術祭優秀賞。弦楽四重奏とコントラバスのための)
分厚い本だが、対談なども多く、結構読める感じだ。
彼の音楽論が、見事に詰まっている。
まるで、哲学書のような、問答もあるが、誠実で妥協が無い彼を感じる。
功名心もなく、ただ好きだから音楽・・・
好きだからフォーク?
それは大事だが、折角僕が、貴方が、抱きしめている音楽だ。
少し立ち止まって、すこし、深めてみてはどうだろうか?
貴方の、音楽を。
是非、手に取って、読むことをお勧めする。
すぐに読まなくてもいい、枕元に置いておいて、気が向いたら読んでみることをお勧めする。
ちなみに、価格は3700円+税だが、僕からなら3500円で大丈夫。
有名人になり、作曲の依頼も増え、NHKのラジオやテレビにも頻繁に登場するようになった池辺には、ある時期から正反対の道を選択した安達元彦の音楽活動は、彼の視野に入っていなかったのであろう。
70年代に発売された、我が国の現代作曲家の作品を収めたレコードに安達元彦の作品が含まれていたが、池辺がいう「清流のような」音楽だった。
たぶん、これからも。
嗚呼!禁酒会館に(客として)乱入の後、一晩語り明かしたいなぁ・・・1・2年のうちに実現したい!