バスティロモーリー作品。これまで手掛けた作品で一番の大作になるんでしょうか。
1974年に生まれたスラッシャー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』。その前日譚のお話。
2017年に亡くなられた原作者トビーフーパー氏がプロデュース。実質の遺作となります。
ストーリーはレザーフェイス、ソーヤ家の末っ子ババ・ソーヤが主人公。彼がなぜ殺人鬼に成長したのかのエピソード0となります。
正直、見る前は心配でした。
バスティロモーリーを追ってると、本格的なスラッシャーは屋敷女だけで後はブラックファンタジーよりの、話重視の作品ばかりで。
面白い作品揃いだけど、続くにつれ小振りになってるような気がして。
悪魔のいけにえは荷が重いのでは思ってたが。
いや〜、見たら杞憂でしたw
初っ端、ゴーマンハウスでの暴動ドキドキしました。ママソーヤの暴れっぷり痛快。
ハウスから逃げだしてのロードムービー的な展開といい本当にワクワクした、中盤までは。
バスティロモーリー見てて思うんは、作風がつど変わってそこは新鮮で良いんだが。
ただ、話の流れは序盤中盤は盛り上がるんだけど、終盤は盛り下がる。
一気に沸騰しないというか、フィナーレへ駆け上る感じがない。4作ほど見てきたが、いつもそのパターン。
今作もバドやリジーとの関係がスルッと終わるし、伝説的な第一作へ続く高揚感なし。
映画としての出来は良いとは思うけど、悪魔のいけにえ序章としては消化不良。
トビーフーパー氏が製作途中で亡くなられた影響もあるんやろか。
序盤中盤はバスティロモーリーの持ち味がよく出てたけど、終盤パワー不足。1974年へ軌道を持ち上げるエネルギーがない。
心配は杞憂にして現実でしたw
バスティロモーリーにはまた屋敷女みたいなフルスロットルのスラッシャーを撮ってほしいけどね〜。
とりあえずバスティロモーリー巡りは今作で終了です。
過去作の『リヴィッド』と最新作の『ソウルイーター』が残ってますが、ひとまず。
リヴィッド見てみたいけど、配信で見つかんないすよね。
ソウルイーターは後々覚えていた見ますw
では、また。
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