今マスコミを賑わせているニュースに触れなくてはいけないかなと思って書きます。
日韓両政府要人の発言から、両国関係がギクシャクしているようです。
(私の周りでは、それを実感することはないのですが、何せマスコミが騒いでいますので)
残念ですが、市民レベル・地方行政レベルでの交流が、そのあおりを受けて中止になっているようです。
「対馬厳原港まつり」… 釜山文化財団から7月下旬に申し出があり取りやめになった。
羅州市の中学生10人のホームステイ受け入れを中止(鳥取県倉吉市)。… 羅州市から「状況が好転するまで当面延期してほしい」と文書で要請があった。
蔚山市との大学生同士の国際交流事業が中止(熊本市)。… 蔚山市側から「日本国内の雰囲気や学生の安全への懸念を考慮し、やむを得ず中止する」と連絡があった。
襄陽郡の高校生を招いて3日まで4日間実施予定だった交流事業を取りやめた(青森県六ヶ所村)。… 襄陽郡から7月24日に派遣を中止すると通告された。
いずれも韓国側からの申し入れによる中止です。他にもあると思いますが、できれば日本側からの中止は避けてほしいです。
自由に異見が言える民主国家として。
最近の両国関係について、先日の「AbemaTV」で、在日コリアン・韓国からの留学生・日本で働く韓国人の3名を招いてのトーク番組がありました。
この3人はいずれも韓国籍の方ですが、両国を肌で感じて知っている方々です。
私自身が得ている情報は、自分の目で見たものではなく、日本のマスコミの目(フィルター)を通して得たものです。
だとすれば、両国に深いつながりを持つ3人の話は、今の私よりも客観的なのかな…なんて興味を持って視聴しました。
いみじくも番組の中で、ゲストの一人が
『日本人だから日本のニュースだけを見るとか、韓国人だから韓国のニュースだけを見るのではなくて、第三国でもいいから世界ではどう見られているのかとか、情報を自分で精査しながら積極的に取ろうとする努力が大事』
と話していたのが印象的でした。
<韓国人ゲストの話>
家族に言われたこと・・・
『なるべく流ちょうに日本語を話して、服装も日本人のように着て、差別を受けないように』
『心配。大丈夫なの?変な目に遭ってないの?』
『電車に乗るときは気をつけろ』『在日として物を喋るということ自体がひとつリスクになっているから』
これは、私の周りの現実とはずいぶんずれているように思います。
なぜ、このように心配されるのでしょう?
親御さんには不幸な経験があったのでしょうか。
それとも、自国の現状が日本の現在をそのように連想させるのでしょうか。
日本の中で人間関係の未熟さから起こるいわゆる『いじめ』のようなことではなく、特定のルーツに対する偏見や嫌がらせがあるとすれば、悲しいことです。
その原因が『誤解』なのであれば、ゲストの方が言ったようにアンテナを高め、情報処理能力をつけなくてはいけないのだと思いました。
翻訳について・・・
『“盗人猛々しく”という言葉の原文は“チャッパンハジャン”といって、加害者なのに逆に怒るとか屁をこいたのに逆に怒るといった意味が含まれている。それを盗人という単語で表現するのは注意が必要。逆に、韓国側が安倍総理の言葉を翻訳して記事にする場合にも注意して読む必要がある。加害者というのはいろんな意味があると思うが、今回は“やり始めた側なのに”という意味』
というコメントがありました。
このことは、比較的頻繁に起こりうることかも知れません。
ゲストの話から判断すれば、マスコミが扇動し、ナショナリズムという名の下に世論を過激にしているだけのような気がします。
私は日本語しか話せないので、こればかりは翻訳者に左右されます。
洋楽の翻訳を見ても、訳者によりずいぶんニュアンスが変わります。複数の翻訳を見比べることも大切かも知れません。(結構大変な作業かな)
指導者について・・・
『文大統領は「ウリクミン」といって、“私たち国民”という言葉をよく使うが、本当に国民のためなのか考えてみないといけない。ニュースでも、徴用工問題で補償金をもらった人がいるが、それについてはあまりニュースや記事で取り扱われない。そのように韓国政府に有利な情報が出ているので、注意してみなければならない』
そのゲストはこんなことも言ってました。
『僕の幼馴染は日本が大嫌いな子だが、彼女は日本人。その子が言うには「お前韓国人だろ。韓国人なのに愛国心ないの?」と。僕が注意してほしいのは、“愛国心=褒められること=反日”という数式がそのまま成立してはいけないということ』
日本国内にいれば、総理大臣に対する批判的な意見も目にします。(最近は一極化して、その考えの是非以上に異見を認めない「ファッショ」になるのではないかと心配ですが)
韓国政府に対する韓国の方の意見は、ニュースを見たり、前述の市民レベルの交流の中止になる流れを見ていると、過激に一極化しているように思えます。しかし、この留学生ゲストの話で少し安心しました。
このゲストは、先の植民地支配(併合?)に対する「謝罪」や「保証金」について、十分学習している方でした。
そして『どうして韓国側は日本が謝罪しているのに受け取ってくれないのか』。それをどうしたら受け止めてくれるのか。なぜ今までしなかったのかということを考えてみなければいけない。と言ってました。
別の方は、
『例えば日韓基本条約を一緒に議論している時に、「日本が植民地統治したおかげで、韓国は近代化した」ということを言ってしまう。まだまだ日本の中には(そういう思考があり)、非常に難しい』
と発言していました。
他にも色々参考になる話があり、とても良い番組だったと思いました。(一部コメンテーターが自説に誘導するかのような発言があったことが少し残念でした)
最後に、番組最後にあったコメントを載せます。
『韓国の場合はK-POP、日本の場合はアニメーション。それが若い世代の中で支持されているが、国の政治がどうのこうのではなく、自分が好きなもの、自分の意志で選んでいる。僕も緊張したので今日プリンを買って食べたが、韓国には卵を使ったプリンがなかなかない。韓国で日本のものは買わないとなってプリンを食べられなくなるのは、個人の自由の前に国が先にきてしまうのは本当にそれでいいのかと考えてしまう。アニメが好きとかK-POPが好きとかは、個人の自由を貫いてほしい』
同感です。
日韓両政府要人の発言から、両国関係がギクシャクしているようです。
(私の周りでは、それを実感することはないのですが、何せマスコミが騒いでいますので)
残念ですが、市民レベル・地方行政レベルでの交流が、そのあおりを受けて中止になっているようです。
「対馬厳原港まつり」… 釜山文化財団から7月下旬に申し出があり取りやめになった。
羅州市の中学生10人のホームステイ受け入れを中止(鳥取県倉吉市)。… 羅州市から「状況が好転するまで当面延期してほしい」と文書で要請があった。
蔚山市との大学生同士の国際交流事業が中止(熊本市)。… 蔚山市側から「日本国内の雰囲気や学生の安全への懸念を考慮し、やむを得ず中止する」と連絡があった。
襄陽郡の高校生を招いて3日まで4日間実施予定だった交流事業を取りやめた(青森県六ヶ所村)。… 襄陽郡から7月24日に派遣を中止すると通告された。
いずれも韓国側からの申し入れによる中止です。他にもあると思いますが、できれば日本側からの中止は避けてほしいです。
自由に異見が言える民主国家として。
最近の両国関係について、先日の「AbemaTV」で、在日コリアン・韓国からの留学生・日本で働く韓国人の3名を招いてのトーク番組がありました。
この3人はいずれも韓国籍の方ですが、両国を肌で感じて知っている方々です。
私自身が得ている情報は、自分の目で見たものではなく、日本のマスコミの目(フィルター)を通して得たものです。
だとすれば、両国に深いつながりを持つ3人の話は、今の私よりも客観的なのかな…なんて興味を持って視聴しました。
いみじくも番組の中で、ゲストの一人が
『日本人だから日本のニュースだけを見るとか、韓国人だから韓国のニュースだけを見るのではなくて、第三国でもいいから世界ではどう見られているのかとか、情報を自分で精査しながら積極的に取ろうとする努力が大事』
と話していたのが印象的でした。
<韓国人ゲストの話>
家族に言われたこと・・・
『なるべく流ちょうに日本語を話して、服装も日本人のように着て、差別を受けないように』
『心配。大丈夫なの?変な目に遭ってないの?』
『電車に乗るときは気をつけろ』『在日として物を喋るということ自体がひとつリスクになっているから』
これは、私の周りの現実とはずいぶんずれているように思います。
なぜ、このように心配されるのでしょう?
親御さんには不幸な経験があったのでしょうか。
それとも、自国の現状が日本の現在をそのように連想させるのでしょうか。
日本の中で人間関係の未熟さから起こるいわゆる『いじめ』のようなことではなく、特定のルーツに対する偏見や嫌がらせがあるとすれば、悲しいことです。
その原因が『誤解』なのであれば、ゲストの方が言ったようにアンテナを高め、情報処理能力をつけなくてはいけないのだと思いました。
翻訳について・・・
『“盗人猛々しく”という言葉の原文は“チャッパンハジャン”といって、加害者なのに逆に怒るとか屁をこいたのに逆に怒るといった意味が含まれている。それを盗人という単語で表現するのは注意が必要。逆に、韓国側が安倍総理の言葉を翻訳して記事にする場合にも注意して読む必要がある。加害者というのはいろんな意味があると思うが、今回は“やり始めた側なのに”という意味』
というコメントがありました。
このことは、比較的頻繁に起こりうることかも知れません。
ゲストの話から判断すれば、マスコミが扇動し、ナショナリズムという名の下に世論を過激にしているだけのような気がします。
私は日本語しか話せないので、こればかりは翻訳者に左右されます。
洋楽の翻訳を見ても、訳者によりずいぶんニュアンスが変わります。複数の翻訳を見比べることも大切かも知れません。(結構大変な作業かな)
指導者について・・・
『文大統領は「ウリクミン」といって、“私たち国民”という言葉をよく使うが、本当に国民のためなのか考えてみないといけない。ニュースでも、徴用工問題で補償金をもらった人がいるが、それについてはあまりニュースや記事で取り扱われない。そのように韓国政府に有利な情報が出ているので、注意してみなければならない』
そのゲストはこんなことも言ってました。
『僕の幼馴染は日本が大嫌いな子だが、彼女は日本人。その子が言うには「お前韓国人だろ。韓国人なのに愛国心ないの?」と。僕が注意してほしいのは、“愛国心=褒められること=反日”という数式がそのまま成立してはいけないということ』
日本国内にいれば、総理大臣に対する批判的な意見も目にします。(最近は一極化して、その考えの是非以上に異見を認めない「ファッショ」になるのではないかと心配ですが)
韓国政府に対する韓国の方の意見は、ニュースを見たり、前述の市民レベルの交流の中止になる流れを見ていると、過激に一極化しているように思えます。しかし、この留学生ゲストの話で少し安心しました。
このゲストは、先の植民地支配(併合?)に対する「謝罪」や「保証金」について、十分学習している方でした。
そして『どうして韓国側は日本が謝罪しているのに受け取ってくれないのか』。それをどうしたら受け止めてくれるのか。なぜ今までしなかったのかということを考えてみなければいけない。と言ってました。
別の方は、
『例えば日韓基本条約を一緒に議論している時に、「日本が植民地統治したおかげで、韓国は近代化した」ということを言ってしまう。まだまだ日本の中には(そういう思考があり)、非常に難しい』
と発言していました。
他にも色々参考になる話があり、とても良い番組だったと思いました。(一部コメンテーターが自説に誘導するかのような発言があったことが少し残念でした)
最後に、番組最後にあったコメントを載せます。
『韓国の場合はK-POP、日本の場合はアニメーション。それが若い世代の中で支持されているが、国の政治がどうのこうのではなく、自分が好きなもの、自分の意志で選んでいる。僕も緊張したので今日プリンを買って食べたが、韓国には卵を使ったプリンがなかなかない。韓国で日本のものは買わないとなってプリンを食べられなくなるのは、個人の自由の前に国が先にきてしまうのは本当にそれでいいのかと考えてしまう。アニメが好きとかK-POPが好きとかは、個人の自由を貫いてほしい』
同感です。