池上彰氏の『 会社のことよくわからないまま社会人になった人へ 』という本を読みました。
「政治のこと・・・」に続く3部シリーズの2冊目です。
これも前回読んだ「政治のこと・・・」同様、中高生が社会科の授業で取り上げると良いモノだと思います。(中学校教諭だった私には、目新しいことも沢山ありました)
内容は、
第1章 会社の正体
第2章 会社の組織
第3章 会社の経営
第4章 雇用
第5章 会社員を目指す人へ
全体を通して『働く上で居心地の良い会社を選ぶにはどこを見るか』という観点で、会社とそこに雇用されると云うことについて、易しく説明されていました。
その中でも、「同一労働同一賃金」や「男女雇用機会均等法」についての記載は、改めて考えなくてはいけない日本の課題だと再認識しました。
また、「悪い指導者は言う通りにしなければいけないとみんながびくびくしている、普通の指導者ではあの人の言う通りにやっていれば間違いないと思っている、良い指導者は自分たちがやったから上手くいったんだと思わせる」という老子の言葉が引用されており、なるほどと思いました。
これ、野村克也氏の本にも同じようなことが書かれていたと記憶してます。
第5章では企業の「隠蔽体質」を取り上げ、2018年10月のKYBとカヤバシステムマシナリーの免震・制震オイルダンパの検査データ改ざん問題を例に挙げ、改善が急務であることが書かれていました。
「改ざん」「隠蔽」といえば、なんと云ってもモリカケ問題を思い出します。
森友学園問題 Wikipedia
安倍政権でのこの振る舞いは、一千百兆円もの借金と同様に未来への汚点となったのではないだろうか。
中国政府も「改ざん」では無いにしても、目先の体裁に拘った発表で、「信用」という大きな財産を失う羽目になった気がします。
中国公表のデータ、コロナ感染や死者数を過少に報告=WHO
話が逸れてしまいましたが、残りの「経済」も読んでみるつもりです。