久々にニュースで野田元首相を見ました。
野田元首相で覚えていることは、安倍元首相との党首討論です。
2012/11/14 国会で行われた党首討論で自由民主党総裁安倍晋三に対し、当国会中の議員定数削減法案可決に協力することを確約するなら同月16日に衆議院解散を行うと明言した。Wikipedia
安倍が「私たちは、特例公債について賛成をする、そういう決断をして、既に御党も承知のはずであります。審議を当然今進めております」「まずは0増5減、定数是正、そして憲法違反の状況を解消する。直ちに皆さんがこれに賛成すれば、もう明日にもこれは成立をしますよ。決断してください」と解散の決断をさらに要求した。
ここで野田は「我々は、自分たちが出している衆議院議員定数削減法案に御賛同をいただきたい」「御決断をいただくならば、私は今週末の16日に解散をしてもいいと思っております。ぜひ国民の前に約束してください」と、初めて11月16日という具体的な解散日時を明らかにして、その引き替えとして安倍に対して民主党の衆議院議員定数削減案(小選挙区0増5減・比例区定数40減)への同意を迫った。
突然の解散日時明言(それも今行われている党首討論の翌々日)という急展開に「定数の削減あるいは選挙制度の改正、今、私と野田さんだけで決めていいんですか」と戸惑いを見せた安倍に対し、野田は「私は、いずれにしてもその結論を得るため、後ろにもう区切りをつけて結論を出そう。16日に解散をします。やりましょう、だから」とさらに畳みかけた。
最終的に、野田の要求に安倍が「今、総理、16日に選挙をする(原文ママ)、それは約束ですね。約束ですね。よろしいんですね。よろしいんですね」「16日に解散をしていただければ、そこで、皆さん、国民の皆さんに委ねようではありませんか。どちらが政権を担うにふさわしいか、どちらがデフレを脱却し、そして経済を力強く成長させていくにふさわしいか、そのことを判断してもらおうではありませんか」と応じたことにより、11月16日の衆議院解散が事実上決まった。 Wikipedia「近いうち解散」
この国会でのやりとりは、今でも鮮明に覚えています。
そして、安倍自民党総裁が嬉々として「約束ですね」を繰り返した様を見て、こいつガキだなと思ったものです。
「国会議員定数の変遷」を見ると、衆議院では2000年、参議院では2004年以降定数の変更はありません。
安倍総裁は定数削減など全くする気は無く、唯々解散総選挙を望むだけのやりとりだったとしか思えませんでした。
定数削減が必要で、そのためには解散も辞さないと考えていた野田首相とは、国家に対する意識に於いて雲泥の差と云えそうです。
国会議員の世襲について、これは望ましいことなのでしょうか。
議会制民主主義の先輩であるイギリスでは、日本と違って二世議員はいても「地盤を引きつぐ」という風習が無いそうです。
日本では選挙民が「看板」だけで無条件に支持してしまう・・・選挙民の質の違いなのでしょうか。
それは勝ち取った民主主義と御上(GHQ)から充がわれたた民主主義との違いなのかもしれません。
安倍元首相はアベノミクスでトリクルダウンにより皆が豊かになると云ってました。
もしかしたらトリクルダウンは起きていた・・・但し支援団体にのみであったのだろうと考えてしまいます。
あの国葬の時、野田議員は弔辞を述べました。
私の中では、野田議員は首相を任せたい議員のNo.1です。