台湾総統選挙の結果が出ました。
台湾総統選は11日投開票され、中国との統一を拒否する与党民進党の現職、蔡英文(ツァイインウェン)総統(63)が史上最多の得票で、対中融和路線の野党国民党の韓国瑜(ハンクオユイ)氏(62)らに圧勝し、再選を果たした。抗議デモが続く香港情勢を追い風に、蔡氏は「一国二制度を拒否する」と訴え支持を集め、中国側に台湾の民意を突き付けた。 1/11(土) 21:10配信 朝日デジタル
この選挙の際、総統選挙を伝える放送に対し中国当局の干渉が大人気なかった。
なんと、検閲により民進党蔡英文氏の演説をシャットアウトし、国民党韓国瑜氏の内容は流したとのこと。(ごめんなさい!親民党宋楚瑜氏については不明)
とても世界をリードしたい大国の行為とは思えない。
現政権に対する海外メディアの評価をそのまま伝えることができないほど、国民の蜂起が怖いのか・・・、それほど共産主義体制を維持することが難しいのか・・・。
キューバなどは美味くやっているのではないのか?
やはり、「一つの中国(一個中國)」ということなのだろうか。しかしその本質は、ルーツの違う異民族を合わせて中華民族としており、中国は「中華民族の統一国家」でなければならないとしているのです。
台湾・香港もさることながら、チベットやウイグルには無理があるのではないか?
台湾には「独立」を香港には「一国二制度」を・・・大国の器の大きさを示してほしいが、共産主義体制の維持には、それを許さない危うさがあるのかも知れない。
こんなニュースも目にしました。
チェコの首都プラハのズデニェク・フジブ(Zdenek Hrib)市長(38)は12日付の独紙に寄せた論評で、中国を「信頼できないパートナー」だと非難すると同時に、台湾の台北市と姉妹都市関係を結ぶ方針を明らかにした。 【AFP=時事1/12】
そんな大国の所作を観ると、ズデニェク市長の判断も「あり」なのかなと思う。
そして、大国に対しても、自分の正義に正直な判断を下すズデニェク市長の「勇気」は敬意の念を抱かざるを得ない。『鶏口牛後』ということですね。どっかの総理大臣も「トランプ占い」みたいなことしていないでほしい。
因みに、『鶏口牛後』は中国の『史記』にある話のようです。
『史記』には、次のような話があります。
中国の戦国時代には、7つの国が争っている時期がありました。その中で最も力を持っていた国が「秦」です。
強国の秦に従うべきか、それとも戦うべきか迷っていた韓王に、遊説家の蘇秦(そしん)が、「たとえ小国でも一国の王として権威を保つ方が良い。秦に従って臣下に成り下がってはいけない」と説き、秦以外の6つの国が連合して秦に対抗することを勧めました。
この話が元で、「鶏口となるも牛後となるなかれ」のことわざが生まれました。
大国中国には、蘇秦のアドバイスを受けて意を決した「6つの国の心情」を理解してほしいです。
私は、日本文化の基礎となった中国の文化を尊敬しています。
格調高い文章に接し私には書けないなといつも思います。
この日の『鶏口牛後』なんて言葉は初めて見て即、検索して調べたものです。
すると、下に『史記』の話が書いてあることにも気づきました。
私の14歳上の亡くなった兄が化学屋で、電力会社に勤めていました。
貴兄のブログを読んで、兄を思い出します。
私は恥ずかしいほど勉強をしていませんが、生意気な言い方をすると貴兄に自然科学的な色彩を感じます。
私は反対に社会科学的な世界に住んでいるのでしょうね。
言葉が合っているかどうかは分かりませんが、私は物事の価値基準は相対的にとらえているつもりです。
少し飛躍的な言い方をすると、トランプ氏の考え方が正しいのか、習 近平(しゅう きんぺい)氏の「物差し」が心理なのかは一概に云えないと思います。
トランプ支持派のアメリカでは、彼は正解だと思われるだろうし、中国では習 近平氏は絶対でしょう。
双方の国内にもそのトップを打倒しようという、自分たちがまともだと考える人もいるでしょうね。
もっと飛躍するならば金正恩(キム・ジョンウン)の声は天の声だと信じきっている民族もいるのでしょう。
馬鹿みたいにタラタラ書きましたが、テレビのBS放送が見れる環境であるならば、BSフジ LIVE プライムニュース
↓
https://www.bsfuji.tv/primenews/
か報道1930 - BS-TBS
↓
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/
をご覧になることをお勧めします。
放送時間も長いので、私はその日のコメンテーターの顔ぶれによってチャンネルを決めます。
NHKよりも関口宏のTBS『サンデーモーニング』よりも掘り下げた社会や世界の動きが分かるので最近録画して、CMを飛ばしてよく見ています。
失礼致しました。
自分では全く意識していませんでした。
さほど得意でもなかった物理を専攻した私の原点は、「相対性理論」でした。
数学的な理解はほとんど無いのですが、「時間の進み方すら絶対ではない」と言うことに衝撃を受け、高校時代より物事を2方向から見る癖が付いたようです。
「相対的にとらえる」は、小父さんさんに近いかも知れません。
○○ファーストを信じて疑わず、その裏側での影響を顧みないことが残念でなりません。
だから、ナショナリストには敬遠されるかも知れません。日本は好きなんですけど・・・。
しかし、私の文章からそこまで言い当てるとは・・・。鋭いですね!
これからもよろしくお願いします。